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令和3年2月4日 今日もクルクル通信898号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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野糞はダメだよ。
本当にダメだよ。
今朝、散歩をしていた時のことです。
今日も天気が良くて、最高に気持ちが良かったんですが、散歩道のど真ん中にウンコがあったんです。
それも、アラレちゃんもびっくりなほどの完璧なウンコ。
人生であれほど、ビューティフルな、ウンコを目撃したことはありません。
あれはさすがに人糞じゃないと思います。ゴールデンレトリバーとか、シベリアハスキーとかの大型犬のものだと思われます。じゃなければ、あの規模感は出せないはずです。
と言いながら、大型犬のウンコをこの目で確認したことがないので、違っていたらごめんなさい。
でも、違うとすると、一体、どの生物のウンコなのでしょうか。
実は、月曜日も同じ道の別の場所に、ウンコが放置されていたんですよね。
それは、今朝ほどの美しさはなく、大きさはシャウエッセンくらいで、それが3~5個転がっていました。
逆に、このサイズ感の方が踏む可能性が高いので、危険と言えば危険です。
実際に、自転車のタイヤなのか?靴なのか?踏まれた形跡があるウンコもありました。
一人で勝手に、今朝のと同一人物の犯行の可能性を疑っています。
でも、やっぱり、野糞はダメですよ。
だって、踏んだ人が傷つきますからね。
皆さんは、どうですか?ウンコを踏んだことがありますか?
私も人生で何度か踏んでいます。
そして、初めて踏んだ時のことは今でも鮮明に覚えています。
それは小学校4年生の時に住んでいたマレーシアで起こりました。
日本人学校からのバスを降り、兄や友人たちとマンションのゲートに向かっている途中にアレを踏みました。
踏んだ瞬間、妙な感覚が全身を襲いました。
「この柔らかい感じなんだ?ガムじゃないのぞ」
信じたくはなかったですが、すぐに、ウンコだって、確信しました、
だって、めちゃくちゃ臭いんですもん。
踏んだ瞬間にあのにおいがあたりに解き放たれました。
それによって、一緒にいた友人たちもすぐに気づいて、僕は、
「おい、ウンコくせぞ。あっ、まさゆき、踏んだな。やーい、ウンコ!」
って、散々罵声を浴びせられました。
「うるせえ!」って言い返すも、踏んだこともくせぇのも事実ですから、やり返しようがありません。
苦し紛れに、踏んだ足を大きく振り上げましたが、ウンコのカスがちょろっと宙を舞っただけでした。
人間の記憶って、凄いんですよね。
その時、履いていた靴もはっきり覚えているんです。
それは紫色のミズノの運動靴でした。一緒にいた兄が履いていたのは、同じ型の緑色でした。
靴の色も形も、バスを降りた場所も、道路のブロックの形、バスの色や形も全て覚えています。
池谷先生も、記憶の定着は、「感情を強く揺すぶられるか?」あるいは「何度も繰り返す」ことにいずれかによってなされると言っていますが、
あの時の悔しかった気持ちとあのウンコの臭いが強烈に記憶になっているんだと思います。
どうやら、靴にこびりついたウンコは洗い流すことができても、脳裏にはこびり付いたままのようです。
今朝、アラレちゃんもびっくりなウンコ(マキ糞)を見て、仄かなにおいを感じ取った時に、そんな記憶が蘇ってきたんです。
においと記憶の結びつきってのも結構強いですよね。それは、「プルースト効果」とも呼ばれるらしいです。
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プルースト効果:
フランスの小説家、マルセル・プルーストが長編小説「失われた時を求めて」で、主人公が紅茶に浸したマドレーヌを口にした途端、その香りから、懐かしい子どもの頃の記憶を思い出す場面を描いたことから、作者の名前が同様の現象の語源となった
(イミダスより抜粋)
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宇多田ヒカルの「First Love」も、
「最後のキスはタバコのフレーバーがした ニガくてせつない香り」
なんて歌詞から始まりますし、
去年話題になった、「香水」にも
「別に君を求めてないけど 横にいられると思い出す
君のドルチェ&ガッバーナの その香水のせいだよ」
なんて歌詞がありますしね。
私の人生の最大のにおいの記憶は、お酢です。
4歳か5歳の時に、おばあちゃん家から70メートルぐらい離れたところにある酒屋におつかいに行ったんです。
買いに行ったものは、お酢でした。
その酒屋に行く途中に、10mぐらいの小さな道路があるんですが、その道路のど真ん中で、買ったお酢が割れたんです。
私は、買ったお酢をビニール袋に入れたまま引きずって帰ってきたんですよね。
さすがに一升瓶は持てないので、四合瓶だとは思います。
重たかったのか?怠け者だったのか?は分かりませんが、ビンが道路の真ん中で割れたんです。
そりゃ、割れるに決まっていますよね。引きずっているんですから。
割れたことに気づいたのは、あの酸っぱいにおいが鼻を刺してきたからです。
あの時の光景も、今でもハッキリと覚えています。
ビンが割れ、ビニール袋が破れ、そのお酢が全部こぼれ出て、道路の真ん中で池を作っていました。
臭かったし、びっくりしましたからね。
その道路を渡る時は、いつもあの時の記憶が呼び起されます。
まさに、「プルースト」効果です。
さて、私は「アロマ香る男を目指す」とここにも書いてきましたが、
このアロマは何も、ウンコやお酢みたいな物理的なにおいのことではありません。
体の内側に秘めるエネルギーが、体内じゃ抱えきれず外部に染み出してしまっている。めちゃくちゃポジティブな「匂い」のイメージです。
目に見えないエネルギーという香りで「プルースト効果」を起こせるようになるのです笑
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【今日のうねり】
記憶は「感情が揺さぶられたとき」か「繰り返すこと」によって定着するのだが、
においもまた、記憶の定着を促すのだ。それは、「プルースト効果」とも呼ばれる。
実際に、自分の記憶を振り返っても、においのそれは強烈だ。
においが記憶の定着を促すのであれば、ポジティブなにおいのイメージである「アロマ」を全身から発し、人様の記憶に残る人物になるのだ。