ヒット曲は、「順列組み合わせ」で生まれる!?

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令和3年2月23日  今日もクルクル通信907号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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今朝は起きた時から妙に眠かったんです。

睡眠時間はいつも通り7時間。なので、特に寝不足だったわけでもないのですが、眠かったんです。

なぜ眠いのか?

もしかしたら、「草花のせいだった」のかもしれません。

昨日は、久しぶりに北の丸公園で散歩をして、河津桜を見たり、沢山の草花に触れ、今朝も公園で散歩をしました。

それが原因なんじゃないか?

って思ったのです。

「なんで、草花に触れたから眠いんだよ!」って話ですよね。

 

もう10年ぐらい前に、お気に入りの咄家、柳家さん喬師匠の春の独演会に行きました。

高座に着座され、出囃子が終わると、彼は、おもむろにこんな話をし始めました。

「春は眠い季節なんて言われます。

冬に冬眠をした草花が、今か今かと待ち望んでいた春。春の日差しを体いっぱいで浴びようと、草花は地中から出てきて、どんどん太陽に向かって伸びていきます。太陽のエネルギーを奪うついでに我々人間の生気まで奪っているんですよね。だから眠いんです。

眠いお客様がいらっしゃいましたら、どうか遠慮なくお話し中にお眠りになってください」

(大爆笑)

実にオシャレな枕!だったので今でも覚えています。(多少の言葉の違いはあるかもしれませんが、大筋はこんな話でした)

ここ数日一気に暖かくなった東京では、慌てて、草花が我々のエネルギーまで吸い取ってしまったのかもしれませんね。

これから草花の美しい季節になっていきますが、迂闊に公園に行ってしまうと、眠くなってしまうかもしれませんので、ご注意ください笑

 

あなたを恋した わたしなの

愛しあった夜、涙のふたり

逢いたくて 泣けてきちゃうの

ひとりぼっちで 星に夢を見る

この詞は1970年頃に、

東京放送の調査部がヒット曲の中から使用頻度の高い単語を抽出、一位から順に並べて作ったもの

だそうです。
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これによってわかることは、歌謡曲の歌詞というものが、

あなた・恋・わたし・愛・夜・涙・ふたり・逢う・泣く・ひとり・星・夢、などという単語の適当に配列にすることで出来上がるということだ。

極言すれば、作詞家とはこの十二のマジックワーズをいかに組み合わせるかを考える、”順列組み合わせ”師などと言えよう。

天才的な”順列組み合わせ”師・なかにし礼さんは、「あなたは作詞家であるより数学の天才だ、という人もいる」という、ばばこういちさんのインタビューにこう答える。

「みんなそうじゃないですか、作詞だって、あなたがしゃべっていることばだって、あなたが作ったわけじゃあるまいし、順列組み合わせじゃないですか」

彼は多い時で月に三十から四十の曲を書くという。
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察しの良い方はお気づきだと思いますが、これも沢木耕太郎さんの<いま、歌はあるか>というルポのからの抜粋です。

ヒット曲も順列組み合わせだったらしいのですが、

人のサバイブする力も順列組み合わせなんですよね。

藤原和博さんも<必ず食える1%の人になる方法>の中で、単独の能力ではなく組み合わせによって、サバイブできるようになる。

と書いていました。

組織人としてであろうが、個人としてであろうが、これからの時代を生き抜くためには、いくつかの能力の「順列組み合わせ」が必須でしょう。

もちろん、人によっては圧倒的な絵画力、コピーライティング力、執刀技術。などの単一の能力で他を圧倒できる人もいます。決して多くはないかと思いますが。

少なくとも私はそんな強烈な単一能力を持ち合わせておりません。

なので、常日頃から、「目指すべきはどんな順列組み合わせか?」を考えています。

でも、一方で、この歌詞のように、ヒット曲に使われている言葉の組み合わせだけでは、そこそこのヒットはできたとしても、超弩級のメガヒットを生み出すことはできないのではないか?

2塁打は打つことができても、場外ホームランを打つことはできないのではないか?

とも思うのです。なぜなら、

その言葉の組み合わせだったら、誰でも作ることができてしまうから。

あなたでなくても、できてしまうからです。

おそらく、その先に行くために必要なものは、そこに「自分の言葉」を掛け合わせることが求められるのではないか?って思うのです。

その言葉がどんなものなのか?は分かりません。ただ、間違いなく言えることは、それが、

その人固有の文脈によって紡ぎ出されるもの

だということです。

 

私が師事している、鮒谷さんは、

オリジナリティーとは、価値観・一般的な原理原則・文脈に埋め込まれた固有のルール。この三つの掛け算によって生まれる。

と仰っています。

その伝でいくと、ヒット曲に使われていた、「12のマジックワーズ」は、当時の流行歌における「原理原則」と捉えることができそうです。

この原理原則に、自分の価値観や文脈に埋め込まれた固有ルール(歌詞でいえば言葉)を掛け合わせることができれば、場外ホームランを打てる可能性が多いに高まるのではないか?

って思うのです。

 

ただ、サラッと書いていますが、これって、めちゃ難しいですよね。

あるヒット商品を見たときに、その理由は何か?

その構成要素は何か?

ということを分析をすること=(原理原則の抽出)がそもそも難しいですからね。

でも、これは第一段階にしか過ぎず、第二段階は、「抽出したことを言葉にする」が求められます。

さらに難しいです。これができている人なんてほとんどいないでしょう。

ここからさらに進んで、第三段階として、これらに「自分の価値観や固有のルールを加える」なんてことをしようものなら…千人に一人もできていないのではないでしょうか。

でも、これが、再現性のあるオリジナリティーの作り方であり、場外ホームランを打つためのステップだったとするならば、

「すげぇ!」って思った人をリバースエンジニアリングをすること。

これが、真っ先に取り組むことになるでしょう。

(「すげぇ」って思う人に出会うことが、それ以前に必要にはなりますが)

 

ここに書いてきたことも、また例によって、「言うは易く行うは難し」ではありますが、

自分の価値観×原理原則×固有のルール

これで、オリジナリティーが決まる。

まずはこれを頭に留めておくこと。ここから始めるのも良いのです。
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【今日のうねり】
これからを生き抜くには、能力の順列組み合わせが必須となる。
ただ、その能力は、既存の能力(原理原則)の組み合わせだけでは十分ではないだろう。
2塁打クラスを狙うのであれば、事足りるが、場外ホームランを狙うのであれば足りない。それを狙うにはどうしたらよいのか?それには、自分の価値観、自分の文脈に合った固有のルールを掛け合わせる必要があるだろう。
決してこれは容易ではない。原理原則の抽出ですら難しいのだから。でも、原理原則の抽出をし、そこに自らの価値観や固有のルールを掛け合わせることができたしたら、場外ホームランも圧倒的なオリジナリティーも発揮できるようになるのだ。