「お賽銭泥棒」とは、俺のこと。

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令和3年2月25日  今日もクルクル通信909号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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NBA選手の平均年俸は4億。

にもかかわらず、実に60%以上の選手が自己破産をする。

そんな話を昨日友人から聞きました。

ちょっとビビりますよね。

早速調べてみたら、確かにそのようです。

引退して5年で60%、50歳までに90%の選手が自己破産するそうです。

有名選手だと、アイバーソン。150億稼いだのに、自己破産したらしいです。

ちなみに2020-21年シーズンの平均年俸は8.2億円、中央値は4億円。

年俸最高額は、ステファン・カリーの45億円だそうです。

いやー、凄い世界です。カリーの年俸なんて、生涯掛けても届くかどうか甚だ疑問です。

そんなに稼いでいる選手がなぜ、自己破産してしまうのか?

その記事には次のような理由が書かれていました。

浪費が半端ない。

代理人や税金でかなりの額が持っていかれることを理解していない。

悪い投資話に乗ってしまう。

そもそものお金に対する知識がない。

選手寿命が短い(平均5年)

などなど。

確かに、どれも理由としてありそうですが、要は、

急に手にした大金の使い方が分からない。

ってことだと思います。

私も同じような経験があるのでよくわかるんです。

 

幼い頃の私はいつも下を向いて歩いていました。

元気がなかったわけでも、いじめられていたわけでもありません。

「金が落ちていないか?」金を探し続けていたからです笑

何も500円なんて大金を求めていたわけではありません。

私が追い求めていたのは、50円でした。

その50円があれば、アーケードゲームが一回できました。

おばあちゃん家から走って5秒のところにある、さくら玩具。通称サクガン。このお店の入り口付近に並んでいた、4台のアーケードゲーム。

ここがボクのたまり場でした。

当時の一週間のお小遣いが、100円。それが支給された瞬間、その100円玉を握りしめ、サクガンへ走っていく。そして、ものの10分で消えてなくなる。

そんなことを繰り返していました。

自分のプレー時間は10分程度でしたが、お店の滞在時間は、その何倍もありました。

プレーできなくても、とにかく人がやっているのをずっと見ていましたから。

そんなゲーム中毒だったボクは、その軍資金を求めて、いっつも下向いて歩いていたんです。

でも、金が落ちていることなんて早々ありません。

金の欲しさに、次に取った行動は、

「お地蔵さんのお賽銭を盗む」

という耳を疑うようなとんでもない愚行でした。

罰当たりにもほどがありますよね。

どうやってお賽銭箱に入っている、お金を取り出したのか?

使った道具は、チューインガムでした。

コーラ味とかグレープ味とか、当たり外れのクジが入っている、10円のフーセンガムです。(どうやって、それをゲットしていたのか?は覚えていません。)

あのガム、めちゃくちゃ伸びるんですよ笑

ガムを伸ばして伸ばして、お賽銭箱に垂らす。運よくガムに硬貨がくっつけば、そして、上手くお賽銭箱の木の隙間を突破できれば、お金が取り出せる、というわけです。

書いてて思いましたが、どんだけ難しいゲームにトライしてんだって話ですよね。

もしかしたら、それだけで日が暮れていたのかもしれません。

 

そんな涙ぐましい?努力をしていたボクに大事件が起こりました。

ある日、駅で財布を見つけたんです。

中を見ると、1000円札が4枚入っていました。

見たこともない大金です。

その時の、どきどきは、今でもはっきり覚えています。

その財布をポケットに入れ、走って交番に向かいました。

「これ、駅で落ちてましたよ」

警察官に告げると、彼は、

「ありがとう。良く持ってきてくれたね。ここに名前と住所と電話番号を書いてくれるかな。

半年経っても持ち主が現れなかったら、君にあげるから」

そうサラッと言いました。

「えぇー、ちょっと待て!!半年経ったら、もらえる?本当ですか!?嘘じゃないですよ??」

その場で飛び上がることはなかったですが、心が躍ったことは言うまでもありません。

その日からというもの、来る日も来る日も、「持ち主が現れないことだけ」を願い続けました。

「持ち主が現れちゃったかな?」そんなことばかりを考えていました。

そして、半年後、ついにその日が来ました!

持ち主が現れずに、私はその4,000円入りの財布をゲットしたんです。

天にも昇る気持ちとはまさにこのことです。

で、4,000円で、ボクは何をしたのか?

お小遣いをもらっては一瞬で消えてしまった、あのアーケードゲームをやったのか?

やっていないんです。

あろうことか、あれほどやりたかったゲームではなく、大して欲しくもなかった高額おもちゃを購入したんです。

トランスフォーマーだか何だかのおもちゃだったと思います。

そのおもちゃ一発で、4,000円は消えてなくなりました。

じゃあ、このおもちゃでずっと遊び続けることができたのか?

そんなワケもなく、一週間もしたらまた、サクガンに通い、時々お地蔵様に行く日常に戻りました。

なんであの4,000円でゲームが80回もできるのに使わねえんだよって話ですよね。

80回やっておけば、さすがに飽きてサクガンに行くこともなかったのに…

幼かった私は見たこともない大金を手にして、楽しそうに見える、デカイ買い物をしちゃったんです。

経験したこともないような大金を手にすると、価値が良くわからない、でも、良さそうに見えるものに金を突っ込んでしまう。

そういうことって、人間にはあるんだと思うんです。

 

これ、本質的にはNBA選手と別に変わんないっすよね。

金額は100万倍以上の差があるんで、マジで「一緒にするな」って話なんですけど。

バスケットボールだけやって大学を卒業して、いきなり何億円って金を手にしてしまう。

見たこともない大金を前に、それをどう使ってもいいのかわからない。

とりあえず見える範囲の高価で良さそうなものを買ってしまう。

不動産を買うのか、株を買うのか?自家用ジェットを買うのか?

はたまた私が知りえないような投資商品を買うのか。

いずれしても、今まで手にしたこともないような大金で、価値がよくわかんないモノを買うんです。

よくよく考えてみたら、これ、事故る可能性が高くて当たり前ですよね。

事故るべくして事故っていますよね。

扱っている額がデカすぎるので、破産もありうる話です。

 

もし、私が高額なおもちゃを買うことなく、50円のゲームに金を使い続けていたとしたら、もうちょっと賢く4,000円を使ったかもしれません。

途中でゲームをやめて、お菓子を買ったり、ガンケシやキンケシも買うとか。

今までは使ったこともなかった、1,000円台の金の使い方を覚えることができたのではないか?

って思うのです。

あるいは、過去にその額を使ったことがあったとしたら、一発4,000円の消費ってしなかったと思うのです。

なぜなら、その経験があれば、そのケタの身体感覚が身についているからです。

これぐらいの金があれば、これくらいのことができる。

これくらいのことで、これくらいのハッピーな気持ちになれる。

みたいな感覚があれば、大事故なんてことにならないはずです。

通常、この感覚ってのは、一段一段ステップアップすることで身についていくものなんだと思います。

でも、一足飛びに桁の違う世界に飛び込んでしまうと、これが身につかない。だから、危険なんですよね。

もちろん、その世界に大ジャンプできることは良いことです。

でも、その世界にはその世界のルールがある。それを理解せずに、適当に乗り込むと大やけどをすることもあるんです。

そんな大ジャンプの時こそ、調子に乗らない。慎重に行動することが大事。

頭の片隅にでも、忘れずにおいておきたいところです。

デカい桁で大事故を起こさなきゃ、お地蔵様も許して下さるでしょうから。

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【今日のうねり】
人は一足飛びに桁の違う世界に飛び込むと、舞い上がってしまうものだ。
舞い上がった状態だと、その世界のルールを理解せずに、大火傷を負うことがある。
特に桁が上がれば上がるほど注意が必要だ。事故が大きくなるから。
なので、そんな跳躍の時こそ、慎重な行動が必要なのだ。

 

消費においても。

テニスる金においても。

ちょっとずつ冷蔵していくから、

そのありがたみも使い方も身につけていくことができる。

言い方を変えるなら、

姉にも身体感覚があるってことなのかもしれません。

金の使い方に身体感覚のある金の使い方ができるから、

有意義だし、事故る事なくちゃんと使える。

逆に言えば一気に大金を手にするような身体感覚のない金の使い方をせざるを得ないと、

破産する未来があるということです。

一気に金持ちになるのは不幸せ、

コツコツ。

確実に金も経験も積んでいくから。

そのありがたみも12分に感じながら、身体感覚まともだった、消費ができるようになる。

人生何事もちょっとずつ伸びていくことが幸せなのです。

よくそんな悪知恵が働くよなって感じですよね。