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令和3年2月28日 今日もクルクル通信912号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「小学校ではあだ名が禁止されている」
数日前、教員免許を取っている友人に聞きました。
ちなみに、彼は免許を持っているだけで、教員ではありません。
ググってみると、確かにネット上でも話題になっていました。
あだ名はおろか、下の名前に「君付け」や「ちゃん付け」ですら禁止になっているらしいです。
禁止の理由は、「いじめにつながる可能性があるから」「あだ名で呼ばれない人がかわいそうだから。差別になるから」だそうです。
「苗字+さん付け」で呼ぶこと。この方向で小学校の現場は動いているそうです。
「正気で言ってんの?」って一瞬耳を疑いましたよ。
「キムタク」も「ガッキー」も「真央ちゃん」もダメですか?タモリは?
「ジャイアン」「スネ夫」は大丈夫ですか?ドラえもんは放送できるんですか?
確かに、子供が付けるあだ名には残酷なものは沢山ありますよ。
サルっぽいから「サル」、太っているから「デブ(変形ブーちゃん)」。
理由は覚えていませんが、「カルガモ」って呼ばれている奴もいました。
この辺りは、よくある話かもしれませんが、
「サリン」って呼ばれている女子もいましたよ。
地下鉄サリン事件をきっかけです。彼女の苗字が「三輪」だったから。
「ミワ⇒サンリン⇒サリンでよくね?」彼女は「サリン」になりました。
命名したのは、私です。
が、大して普及しませんでした。
そりゃそうですよね、完全アウトですよ。あの歴史的大事件をあだ名に使っているんですから。
でも、今でも彼女のことを、愛をこめて「サリン」と呼んでいます。
どうでもよいですが、母親は「サリンちゃん」、妻は「サリンさん」って呼んでいます。
今の学校社会だったら、家族揃って追放されることは間違いなしです笑
このようなあだ名を命名される本人が、一体どんな気持ちなのか?は分からないですが、超絶勝手なこと言わせてもらいますと、
あだ名って良くないですか?
呼んで呼ばれて、距離が縮まりませんか。
私は、ちゃんとしたあだ名で呼ばれるようになったのは、高校生になってからだったので、それまでずっと、「あだ名」がある人が羨ましかったです。
知り合った人に、「なんて呼べばよいの?なんて呼ばれているの?」って聞かれて、
「特にないです、なかたです」って言うのが寂しかったですもん笑
これが「かわいそうだから」禁止になっているらしいですけど、そんなどうでもよいです。
あだ名をつけやすい人もいれば、つけにくい人もいるわけで、そんなの差別でも何でもないし、仕方ない。だけだと思うんですけど。
子供なんて、そんな深く考えていませんよ。でも、それでコミュニケーションが円滑に進めばよくないですか?
初めての「あだ名」は「まーすけ」でした。
それ以前に命名された大して普及しなかったあだ名は、
たわしorスチールウール
オヤジ
です。
たわしだって、ひどくないですか?食器用のブラシかよ!!って話です。今だったら完全アウト。髪の毛がたわしみたいにゴワゴワしていたから、たわしです。
その後、スチールウールにアップデートされましたが、そのきっかけは、理科の「酸化鉄」の実験でした。
そこで、スチールウールを使用しました。その時、田中ってやつがこんなことを言ったんです。
「これも、中田の髪の毛みたいじゃね?」
教室は笑いに包まれました。
これで、スチールウール。
これだけなら、まだいいです。さらに、彼はこんなことを言ったんです。
「先生、だったら、この実験やらなくてよくないですか?だって、中田の髪の毛になるだけですよね?」
教室は大爆笑。
ひどいはひどい。でも、僕は内心、「美味しい」とも思っていました。こんだけの大笑いが取れたんですからね。
なんなら、「田中、サンキュー」くらいに思っていましたよ。
したら、その理科の先生が、大激怒。
「田中君、人の身体的なことで笑いを取ってはいけない!!」
会場はシーンとなりました。滅多に怒らない先生だから、なおさらシーンとなりました。
一番かわいそうなはボクですよ。その一言で「美味しい人から痛い人」に一気に転落しちゃいましたから。
「僕の髪の毛コンプレックスを刺激しているのは、むしろ先生ですよ」
そう言ってやりたかったです笑
大人が必ずしも、子供の世界やルールを理解しているわけじゃないのです。
何でもかんでも、大人目線、論理で禁止するのはいかがなものかと思うんですよね。
大学に入ってからのあだ名は、ヒデ。あるいは、じじいでした。
社会人になってからは、鶴ちゃん(片岡鶴太郎さんに似ているから)、ゴルゴ。パンチ。うんぱち。
でした。
「パンチ」と「うんぱち」は、「たわし」とほぼ変わりません。髪の毛起点。パンチパーマっぽいから。パンチ。
「うんぱち」はパンチの並び順の変更で、「ンパチ⇒うんぱち」です。
鶴ちゃんに関しては、実は、物心ついたくらいから言われていました。生まれ育った商店街で。
「あの呉服屋さんのお孫さん、鶴ちゃんに似ているわね」
って。
未だに、鶴太郎さんに似ていると言われますから、人生のほぼ全部が鶴ちゃん似です笑
さて、大学時代のヒデ。じじい。です。
「中田だからヒデ」。入学当初、そんな感じで「世界の中田ヒデじゃん!!」なんて言われていました。
でもある時から、「毎日散歩しているから。習慣が多いから。うんちくも多いし、じじいっぽくね?じじいでよくね?」で、あだ名がじじいに変更されました。
私が、それっぽいことを言えば、
「出たぁ、ジジイのうんちく!!」ってしょっちゅう弄られていましたね。
でも、当の本人の私は、気分が悪いものではなくて、むしろ良かったんです。あの理科の実験ほどじゃないですけど笑
それを言われる度に、
「もっと、うんちくを言えるようになろう」って密かに思って、うんちくネタを探していました。
名前に引き寄せられるように、振る舞いが変わったのです。
当然、ヒデでも弄られていましたよ。
例えば合コンの自己紹介。
「中田です。ヒデって呼んでください!!」
「中田だからヒデ。世界のNAKATA?うわー、名前負けしてる」
(失笑)
何度かそんなことを経験し、ある時から、
「中田です。ヒデって呼んでください。名前負けしないように頑張ります!!」
自分からそう挨拶するようになりました。
人は学習する生き物なのです笑
最近、大学ラクロス部の後輩にオフィスをシェアさせてもらっています。
後輩の中には、味を占めて「じいさん」って呼ぶ奴も多い中、(呼ばれるたびに、「それ、敬語じゃねえから」って心の中で思っています笑)
彼は、未だに「ヒデさん」と呼んでくれます。少なく見積もっても、週に20回はヒデさんと呼ばれています。
「マサユキ」なのに、そんなに頻繁に「ヒデさん」って呼ばれると、否が応でも「世界のNAKATA」を思い出します。
そのたびに、あの時の合コンの自己紹介のように、
「名前負けしないようにしねぇとな」って自分に言い聞かせているんです。
タイガー魔法瓶は、魔法瓶が壊れやすいものだった当時、虎のように強いの魔法瓶を作ると志して「タイガー魔法瓶」という名前を会社につけました。
名は体を表す。
中田という姓の元に生まれ、「世界のNAKATA」と呼ばれる、中田英寿というスーパースターと同じ時代を生きる。そのおかげであだ名が「ヒデ」になり、今も、週に何度も「ヒデさん」と呼ばれる環境にいる。
これも何かの運命。
名前負けしないように、日本を代表する人になるしかないのです。
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【今日のうねり】
「名は体を表す」という言葉がある通り、人は、その与えられた言葉に合わせるように振る舞いが変わるものだ。
世界のNAKATAにちなんで、あだ名はヒデ。こりゃ名前負けしないように生きるしかない。
日本を代表する人物になるしかないのだ。