「黄金の時間」を過ごす

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令和3年3月11日  今日もクルクル通信923号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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過去のあらゆる無駄と思われる時間が、ノンフィクションの書き手にとっては黄金の時間となる。
(中略)
膨大な無駄な時間から生まれてくる好奇心の角度。それが、ある対象とぶつかったとき、独自の掘り進め方をさせることになる。
(中略)
いまの君が僕の作品を読んで影響を受けたと言ってくれる。それも君にとっては無駄のうちの一つだよね。それ以外の無駄が集まって君だけの角度になる。

様々な無駄と好奇心が集積して角度ができる。それが大事なんだと思うよ。
(「ペーパーナイフ」より抜粋)
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これは、例によって、沢木耕太郎さんのインタビュー(たぶん30代前半)の抜粋です笑

震えましたよ。

なぜか?

絶賛モラトリアム期(=無駄な時間??笑)を満喫中だから。

沢木さんの言葉で借りれば、今まで以上に尖った「自分だけの角度」を作ろうとしているから。

です。

このインタビューは、ルポライターとしての独自性(=角度)について語っているものですが、

この角度を生き方、キャリア、に置き換えてもそのまま成立するかも?

なんて思いながら、読み進めていました。

好奇心と無駄の積み重ねが、振り返ってみたら、全部つながって、自分だけの角度を生み出す。

と解釈をすれば、スティーブ・ジョブズの「コネクティング・ザ・ドット」の話と同じですし、

キャリア論でいえば、「計画的偶発性理論」。プランド・ハップンスタンス(Planned Happenstance)セオリーと同じ

と考えることもできますよね。

この理論は、

明確なキャリアプランは必ずしも必要なく、偶然の出来事や出会いを味方に付けることで、キャリアを形成できる。

というものです。

ざっくり、

この先に何がどうなるかなんてわかんないんだから、本能のままに、今ベストと思われる選択肢取ればよいんじゃね?そこで一生懸命やれば、それが一番良い道になるよ。

と理解しています。

一方で、これとは真逆に、

幼い頃から、自分は将来こうなる、と明確なゴールを設定し、それから逆算して全てのキャリアを構築してきた。

という人もいます。

私の履歴書」などの自伝で、ちょいちょい登場する、分かりやすい成功譚です。

例えば、15歳の時に、〇〇になろうと志し、東京帝国大学に入学。

その後、◇社に入社し、30歳で頭角を現す。将来を嘱望され、出世街道をまっしぐら。社長に就任。

そこから幼いころに描いていた、〇〇を成し遂げた。

みたいなやつです。

私なんかは、こういう話に出会う度に、「マジでこんなことを10代の時に描いていたの??眉唾」って、思ってしまっています笑

こんなことできたら、本当に凄いですよ。

自分がプレーしている、オセロの盤面が明確に分かっていて、要所要所でしっかり角を取っていく。

その結果、どんなことがあろうとも、勝ち切ることができる。

磐石の試合運び。まさに「横綱相撲」的なキャリアと言ったところでしょうか。

私のような「無駄な時間=黄金の時間」と思うような人間にはとてもできません。

そんな人間は、同じオセロでも、全く違うゲームをしているのでしょう。

一応、オセロってゲームはわかっているけど、その盤面が一体どこからどこまでなのか?その大きさもわかっていない。

なので、今自分が見える範囲で、一番良さそうと思しき所にオセロを打つ。

「よくわかんないから、とりあえずここじゃね!??」みたいな。

その流れで、打つだけ打って、ある時、

「あれ?盤面のサイズ、勘違いしてたわ。もっとデカかった。ここからまた打ち直すか」

って、そこからまた打ち直す。

打ち直していると、やっぱり同じように、「やべ、オセロ盤、もっとデカかったわ」って、また打ち直す。

そんなことを繰り返しているうちに、ゲームが終盤戦になっている。その時に初めて、

「あっ、俺のプレーしていた、オセロの盤面はこれだったのね」

って全貌が明らかになる。

でも、結果的に、4角を取れていた、そんなオセロです。

逆算系キャリアが、自分で作ったオセロをプレーしているとしたら、

無駄の積み重ね系キャリアは、神様が作ったオセロをプレーしている。

あるいは、

地図あり人生と地図ナシ(自分で書き足していく)人生。

と言ったところでしょうか。

全力で歩めば、どちらのオセロも終わった時に、「楽しかった。最高だったわ」って思えるのでしょうから、

どちらが良いor悪いってのはないです。

どちらでも「成功譚」にすることができるのですから。

 

皆さんはどちらを歩みますか?歩んでいますか?

私は、無駄の積み重ね系。無限のオセロをプレーするしかないので、

これからも全力で無駄打ちを積み重ねていきます。
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【今日のうねり】
あらゆる無駄な時間が、人生のおいては、黄金の時間になるのだ。
その無駄と好奇心の積み重ねが、独自のキャラクターを生み出すのだから。
キャリアも同じだろう。
無駄を積み重ねていくスタイルでも、必ず「成功譚」を編むことができるのだ。
その唯一のルールがあるとしたら、その都度、ベストと思しきチョイスをする。そして全力で行動することだ。
無駄積み重ね系でいくだ。