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令和3年3月17日 今日もクルクル通信929号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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その場では「これ欲しい!」と思って買ったものでも、実際は1回か2回使っただけ。ずっとタンスの奥に眠ったまま。
そういった服や靴、アクセサリーってないでしょうか?
最近でこそ少なくなりましたが、昔は大量にありました。(アクセサリーを除く)
色気づいていた、高校3年間は、ファッションにお小遣いやお年玉のほとんど全てを投入していました。
スマートもメンズノンノもほぼ毎回購入していました。(大学生になってからは、レオンもちょいちょい読んでいました)
まぁ、ファッション好きだったんです。
例えば、年明けセールでは、貰ったばかりのお年玉を握りしめて、ビームスやユナイテッドアローズ、SHIPS、エディフィスなどのセレクトショップを、駆け回ったものです。開店前に並んだこともありましたね。
そこで、雑誌で紹介されていたブランド物を発見しては、「これだ、買い!」と購入していました。
でも、
デザインが好きなのか?
サイズが自分にフィットするものなのか?
といった、服を買う上ではチェックすべきことををろくにチェックせずに、周囲の勢いにも押されながら、買い物袋に突っ込んでしまっていました。
購入して、家に帰って、実際に袖を通して、鏡を見る。
あれ、全然似合ってねえじゃねえか。
サイズ合ってなくね?腕がめっちゃ長いんだけど。
着心地が悪くね?チクチクしている。
落ち着いて、見てみたら全然欲しいものじゃなかった。とはいえ、高い金を突っ込んで買ったものだから、数回は着てみる。でも、結局ダメで、そのままお蔵入り。なんてことがたくさんありました。
要は、欲しくもないものを、「安いから」という理由だけで買ってしまっていただけです。
でも、実際は、全然使っていないのですから、結果的にはそれらは「高い買い物」だったんですけどね。
じゃあ、一回こんな経験をすれば、次はしなくなるのか?というと、そういうわけでもありません。
次の夏のセールも、翌年の年始も。セールが来るたびに、同じ過ちを繰り返すのです。
多少なりとも、ミスを繰り返すにつれて、買い物上手にはなっていきましたが…社会人になってもそのミスをゼロにできたわけではありません。
イギリスはノーザンプトンで、高級革靴をまとめ買いして、そのままお蔵入りシューズが沢山ありますから。
とはいえ、さすがに、こんな過ちを繰り返していれば、そろそろ「自分が欲しいもの」が分かるようになってきました。
言い方を変えれば、買い物における意思決定の基準が明確になってきました。
それが明確になってからは、セールであろうがなかろうが、それを満たすものがあれば買うようになりました。
今のところ、私の買い物における意思決定の基準は、
サイズが合うか?
着心地が良いか?(生地が良いか?)
さらに、デザインも良いか?自分のラッキーカラーは入っているか?
があれば、言うことなし。
この三つになっています。
高校生の時に気にしていた、ブランドかどうか?なんてことはほとんど重要ではなくなってしまいました。
気付いたら、子供服屋で自分の服を買うようになっていますからね笑
まあ、所詮は服ですから、仮に無駄に買ってしまった商品があったとしても、タンスの奥に仕舞っておくことが許されます。
でも、キャリアだったら、そうもいきません。
会社への就職する場合や、仕事を引き受ける時は、
「いやー、やっぱ自分にはフィットしませんでした。無駄遣いでした、すみません。アハハ」
なんてわけにはいきませんからね。
でも、仕事選びは、物を選び取るという観点においては、買い物と同じです。
20-30代をそれなりに仕事経験を積んでくれば、社内外から、
こんな仕事があるんだけど、やってみないか?
〇〇というポストが空いているんだけど、チャレンジしてみないか?
四の五の言わずに、力を貸してくれ!
なんて、お話を頂くこともあるでしょう。
そういうオファーを頂戴した時に、
えっ、マジで、あそこからこんな声がかかることなんてあるの?
うそー、あのポスト?
えっ、あの会社から?
なんて、イチイチ反応しまくっていたら、体がいくつあっても足りません。
服は同時に何個も買うことができますが、仕事をそんなことはできませんからね。
にもかかわらず、高校生の買い物と同じように、全てのオファーがキラキラと輝いて見えてしまうものなんです。
だからこそ、意思決定の基準を明確にしておく必要があるのです。
最初から、確固としたものを定めることはできません。
でも、だからと言って、それを定めようとしなければ、いつまでたっても、あっちもこっちも良く見えちゃう、目移り野郎で終わってしまいます。
そうならないためにも、暫定でもよいからそれを書き出し、作ってみる。
暫定基準があったとしても、出会いの度に、「いいかも?」って目移りすることがあったとすれば、それによって、今まで見えていなかった、自分が大事にしているものが分かるようになります。
それに合わせて、基準をアップデートすることで、より強固な意思決定の基準を作ることができるようになるのです。
そうして、基準の更新をし続けていれば、確固たる基準が自分の中で出来上がるのです。
それが出来上がれば、他人はさておき、自分だけには、キラキラと見えるものが現れるようになるのです。
まさに私にとっての子供服のように笑
まさかの出会い、発見があるのです。
自分だけがキラキラ・ときめくものに巡り会うためにも、判断の軸を明確にする。
そのために、小さな行動を大量に積み重ねていくのです。
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【今日のうねり】
買い物と就職は同じだ。どちらもモノを選び取るものだからだ。
買い物は使わなかったら、捨てることもタンスの奥に仕舞っておくことも容易にできるが、キャリアはそうはいかない。
選び取るためには、意思決定の基準がなければならない。ないと、いつまでたっても、あっちもこっちもキラキラ見える、目移り野郎になってしまうから。
暫定でもよいから、その基準を作る。遭遇する出来事をその基準と照らし合わせる。
それを繰り返していくうちに、自分の中で確固たる、意思決定の基準が作られるのだ。
それがあれば、自分だけがキラキラ見えるものに出会えるのだ。