おっさん、その考え方、古いよ。古すぎる。

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令和3年3月21日  今日もクルクル通信933号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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朝散歩の「ドン」っぽいおじさんがいました。

完全なる朝散歩の常連さん。

年齢は70歳前後。すれ違う全ての人に、右手を挙げながら、独特の口調で、「おはよ~」と挨拶をしています。

そして、すれ違う全ての人が、

「おはようございます!」

と、立ち留まり、やや敬意を持った雰囲気で挨拶をしています。

犬と一緒にお散歩をしている人に対しては、犬にも親しそうに「いい子イイ子」をしています。

歩き方は、腰をやや突き出しながら、ガニ股。

胸襟のシャツにダークトーンのスーツでも着ていたら、その道の人と間違われても仕方なし。と言ったところ。

ですが、いかにも高級そうなシャレオツな服をまとっているので、益々「ドン」っぽく見えてしまっていたのです。

その印象を決定づけたのは、交番の警察官に向かっても、道行く人と全く同じように、「おはよ~」と言い、警察官は敬礼をしながら「おはようございます!」と挨拶をしている。

その光景を目撃したことでした。

もちろん、そんな人ですから、私もすれ違う度に、いや、挨拶距離(推定8メートル)に入った時には、こちらから積極的に、

「おはようございます!」と挨拶をさせて頂いておりました。

そんなドンから先に挨拶を頂戴したらやばいですからね笑

そんな挨拶をさせて頂くようになってから2か月くらいが経ってからでしょうか。

ドンは、いつもの「おはよ~」に加えて、私の肩をポンポンたたきながら「頑張ってるね。いいね」と一言、加えてくれました。

「ドンにちゃんと認識されている!」って、嬉しくなりつつ、ポンポン肩をたたく、その手には、「CHANEL」と印字がされていることを見逃しませんでした。

シャネルの手袋で散歩って…こりゃ、金持ちだな。やっぱドンだわ。その思いは一層強くなりました。

 

その翌日、ドンは、挨拶だけでなく、

「どうなってるんだよな、あの北の丸公園は。白いバリケードみたいなものを作って。

散歩してる人達にとってはいい迷惑だよな。

どうせオリンピックなんてやらないんだし、税金の無駄遣いだよ」

「そうですねー、「景観」も悪くなっていますもんね」

「そうだよ!「警官」も24時間体制で、警備しているらしいじゃないか。税金の無駄だよ、無駄」

「ですかね…」

私の中には「??」が点灯しまくりました。

「えっ、こういう人なの?」って。

とは言いつつ、私の想像も及ばないくらい、税金を納めているから、その使途に関してより関心がおありなんだろう?なんて、思いながら、そのクエスチョンマークを打ち消そうとしていました。

 

そして、昨日のことです。

ドンは、犬を連れて散歩している人と歩いていました。

一緒にいた方はお見掛けをしたことがない人だったのですが、ドンは、その方を指さしながら、

「この人ね、東大卒」

と一言いいました。

「…そうなんですね、すごいっすね。おはようございます」

昨日の点灯したクエスチョンマークが再点灯するとともに、私の中の「ドン」というイメージが倒壊していきました。

「東大卒って言われてもね…で?」

 

20世紀は、ブルーカラー・ホワイトカラーという言葉が示すように、

服装が権威の象徴だった時代だった。

その服装が、所得水準、身分や階級を現わしていた。

でも、21世紀になり、そしてポストコロナ以降は、それが崩壊していく。

服装に意味がなくなる時代になるのではないか?

実際に、Tシャツにジーパン、サンダル。スウェットにキャップ。という服装でも、途轍もなく高い所得も戦闘力も有したビジネスパーソンがいますよね。

人を見る目がより一層求められる時代になる。

そんな話を耳にしたことがあります。

実際、例えば、コロナの影響でAOKIホールディングスが、100億を超える損失を計上する見通しであることを発表しています。

一方で、ワークマンが新しいワークスタイルを提唱したり、しかも、なんと上下セットで4,800円!

ニューバランスが、「THE CITYコレクション」というビジネスカジュアルを発売し始めるなど、

ビジネススタイルも大きく変貌を遂げそうな気配が出ています。

一時期は一世を風靡した「クールビズ」も今年の夏くらいから、消えてしまう可能性すらあるのではないか?とも思ってもいます。

このままの勢いで、まさに20世紀には存在した、服装や学歴など、身に着けるものの記号性が失われていくのかもしれません。

 

「これからの時代、学歴とか別に関係なくないっすか?

その考え方はもう古いっすよ」

って、ドンに伝えたい気持ちを抑えつつ、その場を失礼しました。

でも、よくよく考えたら、ドンの服装や態度に、

「この人、やんごないひとなんじゃえねか」って、最初に思っていた自分を思い返せば、

私こそ、まだまだ古い考えが体にこびり付いている。

と、ハッとさせられたのです。
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【今日のうねり】
これからの時代は、20世紀には意味を持っていた、服装や学歴、役職などが持っていた記号性が失われていくのだろう。
その人物の持つ力は、外見では判別がつかなくなっていくのだろう。
人を見る目がより一層求められる時代になる。
思い込みから解き放たれなければならないのだ。

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