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令和3年4月1日 今日もクルクル通信944号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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昨日3月31日が、旅立ちの日でもあった人も多いようです。
私のFacebook上のウォールには、数人の電通人が卒業するという投稿がありましたから。
この情報だけで、「電通の人が数多く辞めている」と言えば、「過度の一般化」と言わざるを得ません。
しかし、昨年は大規模な早期退職制度があり、それを含めると、昨年から今年にかけて少なくとも、私の知りうる限りで、20人以上の電通人が卒業していっています。
電通を退職してから間もなく丸4年になりますけれども、当時は退社する人はほとんどいませんでした。
知り合いでも年に数人あるかどうか?という感じでした。実際、私が退社する時も、
「正気で辞めるの?」
って、言う人もいましたからね。
それと比較すれば、近年は、「多くの人が電通を辞めている」と言っても良いでしょう。
昨年12月22日から「風の時代が始まった」なんて言われますし、価値観・働き方が多様化し始めていますよね。
大手企業でも「副業」や「移住」が始まった、という報道もちょくちょく見るようになりました。
もちろん電通だけではなく、例えば、商社、銀行といった、終身雇用制度が維持されている、日本らしい大企業からも多くの人が転職していることは、多くの人がニュースやSNSで見聞きしている通りだと思います。
このような大企業では、転職が、珍しいものだったかもしれませんが、ベンチャー企業界隈であれば、珍しいことでも何でもないですよね。
のべつ幕なし、年がら年中人の行き来している、そんな気がします。
ベンチャー企業でも、大企業でもこの流れが生まれていることを考えると、
この「人材の流動化」は今後、益々進行していくのではないでしょうか?
ヨーロッパのプロサッカーリーグさながら、日本のビジネス界でも移籍が常態化していく日もくるのかもしれませんね。
シーズン終了後に移籍マーケットが解禁され、選手が活発に、「転職」をしまくるみたいな笑
さすがに、ビジネスは、サッカーのようにシーズンのチームや個人の成績がわかりやすく出ない部分もあるので、さすがにそこまでにはならないか。
ただ、もし、ビジネス界がプロサッカー界に近づいていくとするならば、学ぶことは多くありそうです。
例えば、
必ずしも良い選手が、強いチームにだけ集まるとは限らない
ということです。
例えば、レアルマドリードやバルセロナ。チェルシーやユベントスといった、誰もが羨むような強豪チームに所属している選手が、永遠に移籍をしないのか?というと、そんなことないんですよね。
強さだけがチーム選ぶ基準だとしたら、チャンピオンチームから移籍をする、なんて選択肢が選手にあるわけありません。
でも、実際は、そのチャンピオンチームのエース級の選手がシーズン終了後に移籍するなんてのはよくある話です。
例えば、クリスティアーノ・ロナウドはリーグとチャンピオンズリーグの2冠。しかも個人としてもどちらのリーグでも得点王。バロンドール(ヨーロッパ最優秀選手)まで獲得した最高のシーズン終了後に、レアルマドリードに移籍をしました。
強さだけを基準で選んでいたら、あり得ませんよね。
まぁ、ちょっと彼クラスになると移籍先が常に各リーグのチャンピオンチームなんで、微妙かもなので、ちょっと身近な事例に変えると、
去年Jリーグを制覇した川崎フロンターレから主力3選手を含む12名が移籍をしています。
強さだけを追い求めるのであれば、「移籍をしない」という選択肢しかないはずなのに、これだけ多くの選手が移籍をしていっているのです。
これは、おそらく、
選手1人一人が、ありたい姿が違う
ということです。
その結果、
組織に求めるものも違う
ということですよね。
ある選手によっては、
勝てないチームを勝たせる。優勝請負人。
を求めているかもしれませんし、また別の選手は、
優勝することよりも、自分がやりたいサッカーをすること
を求めているかもしれません。
あるいは、
自分が一緒にプレーすることで、若手選手を育てたい
という選手もいるかもしれません。
1人1人、求めるものが違うのです、きっと。(単なる想像ですが)
だとすれば、選手1人1人に個性があるように、一つ一つの組織に今まで以上に個性が求められるのかもしれません。
例えば、オランダの名門アヤックスみたいな。またまた、サッカーネタですが笑
このチームは、強さ以上に「人材輩出庫」として個性を確立しています。
クライファート、イブラヒモビッチ、スナイデル、スアレスなどなど。数多くの名選手を世界に輩出しています。
そして、多額の移籍金をゲットして、さらに選手を育てる。という経営戦略を取っています。
えっ、リクルートは、「元リク」マッキンゼーは「マッキンゼーマフィア」って言葉がある。しかも、業界NO1。凄すぎるってこと??
まあ、一旦それは置いておいて。
そうなってくると、
あの思想がイイ!あそこでプレーをしたい。
と思わせるような思想や、組織カルチャーが、今まで以上に重要になるのかもしれませんね。
やっぱり、チャンピオンチームが良いって、人はでがっつりNO1になればよいのです。
まぁ、組織に属していないお前が何、組織について言ってんだよって話ですけど笑
いずれにしろ、価値観が多様化し、働き方の選択肢が増えていくことは良いことですよね。
もちろん私のように、特定の組織に所属しないで働く、という働き方も増えてくるはずですし。
「オーシャンズイレブン」のように、プロジェクトごとに人が集まり、終われば解散する。
そんな組織というか、チームでの働き方も増えるでしょう。
と言いながら、なかなか「オーシャンズイレブン」的な仕事は実現できないんですが笑
もし、心の中では、
今いる所を飛び出してチャレンジしてみたいんだけど…あれもあるし、これもあるから…
って言って、躊躇逡巡、狐疑逡巡している人がいたとしたら、
とりあえず、昼間の公園に行って、ぼぉーとベンチに座ってみてください!笑
「ほんと世の中、いろいろな人がいる」ってことが分かりますから。
昨日も陽気が良かったんで、午後はベンチでずっと本読んでたんですけど、
(お前、毎日何やってんだよって話ですが笑)
真っ昼間から、めちゃ美人のお姉ちゃんを口説いているお兄ちゃんが登場したり、
一仕事を終えて、チョコモナカジャンボを、美味そうに食べて、昼寝をする土方の人がいたり。
子供と汗だくになりながらバドミントンをやっているお父さんがいたり。
ひたすら、ラップトップPCで仕事をしているスーツのお兄さんがいたり。
ブルーシートを敷いて、子供たちと、やっぱりチョコモナカジャンボを食べているお母さんがいたり。
「ここでも、チョコモナカジャンボ??」って目を疑いましたよ。
(チョコモナカジャンボ、売れているらしいっすね、自分で買ったことが一度もありません。)
みたいに、本当に色んな人がいるということに気づきますから。
オフィスビルにいたら知りようがない人たちを目撃できるのです。
でも、みんな生き抜いているわけですから、なんとでもなるんですよ、きっと。
と言って、公園で日向ぼっこする自分を超肯定してみるのです笑
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【今日のうねり】
これから、人材の流動化がますます進むだろう。
プロスポーツ化が進むと言えるのかもしれない。
彼らのように、自分のありたい姿を目指して、どん欲にチャレンジをする場所を求めて行けばよいのだ。
これから選択肢がどんどん増えていくのだから。
もし、躊躇逡巡する人があったとしたら、昼間の講演のベンチに座ればよいのだ。
びっくりするほど、いろいろな人がいることがわかるし、どうやっても生き抜くことができると分かるから。