大事なことは、常識の逆にある。

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令和3年4月8日  今日もクルクル通信951号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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村上春樹さんの「職業としての小説家」を読みました。

と言いながら、実は彼の小説は全然ダメなんです。今のところは。

エッセイや対談、ラジオは好きなんですが。

今回のこのエッセイというか自伝、めちゃ刺さりました。

文章が上手でビビります、当たり前なんですけども。

せっかくなので、これをきっかけに何か読んでみようと思い、地下鉄サリン事件のことを書いたノンフィクション「アンダーグラウンド」を購入しました。

果たして今回は最後まで読みきれるのでしょうか笑

 

さて、彼は「職業としての小説家」の中で、基礎体力の重要性について、熱く語っていました。

彼が、毎日1時間走ることはよく知られたことだと思いますが、これは、基礎体力作りのために、専業作家になり始めた30年前に始めたそうです。

具体的には、「羊をめぐる冒険」を書いている時に始め、それ以来30年を超える習慣になっているらしいです。

デビュー当時は専業作家じゃなかったようです。ご存じの方も多いかと思いますが、当時はカフェをやりながら、執筆活動をしていたそうです。

ところが、1980年に出版された、村上龍さんの「コインロッカーベイビーズ」を読んで、かなりのインパクトを受け、専業作家になることを決意したらしいです。

その決断をした当時も、「やめておけ、そんなことをして食えなかったらどうするんだ」なんて反対する人もいたようです。

同じように周りの人から批判され、嘲笑されたのが、

走ること

だったそうです。

10年ぐらい前までは、ほとんど理解されなかった。

「毎朝走っていたりしたら、健康的になり過ぎて、ろくな文学作品は書けないよ」みたいなことをあちこちで言われた。

ただでさえ、文芸世界には、肉体的鍛練を頭から小馬鹿にする風潮があった。

とも言っていました。

でも、彼は言います。

小説家は一旦小説を書き始めれば1人ぼっちになる、誰も彼も手伝ってくれない。

最近のプロ野球のピッチャーみたいに一応7回まで投げて、あとは救援投手陣に任せてベンチで汗を拭いているというわけにはいかない。

小説家の場合、ブルペンには控えの投手なんていません。だから延長戦に入って15回になろうが、18回になろうが試合が決着つくまで1人で投げきるしかないんだ

と。

例えば、書き下ろしの長編小説を書くには、1年以上、(2年あるいは時によっては3年)書斎にこもり机に向かって1人でコツコツと原稿を書き続けることになる。

朝早く起きて毎日5時間から6時間意識を集中して執筆する。

これには、並大抵ではない体力が必要だと。

これを毎日、我慢強く、コツコツ続けていくための持続力が欠かせない。基礎体力がなきゃできないんだ。

だから、走る。

と言っていました。
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虫歯がズキズキ痛んでいるとしたら、机に向かってじっくり小説を書くことなんてできない。どんだけ立派な構想が頭にあり、小説を書こうとする強い意志があり、豊かな美しい物語を作り出していく才能があなたに具わっていたとしても、もしあなたの肉体が物理的な激しい痛みに間断なく襲われていたとしたら、執筆に集中することなんて、まず不可能ではないでしょうか。
「職業としての小説家」より抜粋
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シンプルな例で言えばこういうことだと。

 

さて、学生時代から「コンビニで買うものはない」と豪語していた、健康オタクの私は、これに痺れたのは言うまでもありません。

まあ、それに目覚めたきっかけは、村上さんのような仕事に真摯に向き合うためではなく、当時の人生の中心にあった、サッカーをやるためでしたが。

ランニング歴30年の村上さんには及びませんが、それでも、ウォーキング歴は20年を超えました。

学生の頃に、「毎日30分以上散歩をしている」なんて言えば、それこそ嘲笑されました。

あだ名が「ジジイ」になるくらいですからね。

でも、あの時に身に着けた、習慣性と健康に投資するという意識が、今の私のベースになっていることは間違いありません。

そういえば、「ドラゴン桜」の三田紀房さんも、作家にとって一番大事なものは、「体力」と言っていましたね。

ずっと座って書き続けるには体力がいるのだと。

そして、この基礎体力が大事なのは、作家だけではなく、全ての職業人も同じでしょう。

体が資本。

健全なる精神は健全なる肉体に宿る。

などと、古来より言われる通り、健康でなければいい仕事なんてできるわけがないのです。

 

こんなことを書き続けていると、

だから、体調管理が大事なんです。健康投資が重要なんです。

ということが今日の結論になってしまいそうなところです。

ですが、今日は実はそれではなくて、

大事なことは、常識の逆にあるのではないか?

ということです。

今はどうかが分かりませんが、30年前は、毎日1時間走る作家なんて誰もいなかったわけです。
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作家なんて不健康で反社会的、反俗的な存在なんだから、健康維持やフィットネスなんて及びじゃあるまい、という考え方が根強く残っている中で、
「職業としての小説家」より抜粋
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彼は専業職業作家として、一流のパフォーマンスをはっきりするためには、体力が必要だと信じ、その日以来ほぼ一日も欠かすことなく、走り続けてきたのです。

それが結果的に、例えば、全世界で1000万部を超える、大ヒット作「ノルウェイの森」を生み出すことや、フランツ・カフカ賞、エルサレム賞、ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞など、数々の賞の受賞にするような、世界を代表する作家に繋がったのではないか。

って思ったのです。

たとえ、自分が信じたことが、常識に反するようなことだったとしても、信じて突っ込む。簡単に引き下がらず、諦めずに続ける。

それが大事なんだと思うのです。

源泉にたどり着くには流れに逆らって泳がなければならない。流れに乗って下っていくのはゴミだけだ。

というポーランドの詩人ズビグニェフ・ヘルベルトの言葉があるそうです。(これも、この書籍に紹介されていていました)

流れに逆らう勇気を持って行動することも時には必要なのです。
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【今日のうねり】
全てのビジネスパーソンにとって、最も大事なことは基礎体力だ。
これがなければ、良い仕事などできるわけがない。

大事なことは、常識の逆にあることもある。
源泉にたどり着くには流れに逆らって泳がなければならない。流れに乗って下っていくのはゴミだけだ。
という言葉があるように、流れに逆らう勇気を持って行動することも時には必要なのだ。