ブラインド状況から学ぶ、情報伝達の基本。

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令和3年4月13日  今日もクルクル通信956号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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松山英樹選手のアジア人初優勝で幕を閉じた今年のマスターズ

図らずとも、ゴルフのラジオ観戦をデビューしてしまいました。

昨日も書いた通り、これ、悪くなかったです。

テレビよりもスリリングであることは間違いありません。

まあ、テレビも見れる状況だったら、テレビを選んでしまうとは思いますが笑

「ラジオ実況でゴルフを楽しむ」という初めての経験をして、改めて、情報伝達について考えさせられましたので、今日は、それについて書きたいと思います。

 

当たり前ですが、映像がない分、実況者はユーザーに対して状況をより正確に言葉で伝える必要があります。

そもそも、物事を正確に伝える上で大切なことは、ユーザーが聞きたいことは何か?ということを正確に理解することから始まります。

昨日のマスターズ最終日で言えば、ユーザーが最も知りたいことは、

優勝争いはどうなっているのか?

ということですから、それを伝えるために、

首位の松山選手の状況がどうなっているのか?

を中心に、

後続選手の状況はどうなっているのか?

を伝えるのが良いのでしょう。

松山選手の状況は、他の選手に比べて事細かに伝える必要がありますから、実況は必然的に松山選手の一打一打を中心に行われることになるのです。

例えば、ティーショットを打った場合、ユーザーが知りたいことは、

セカンドショットでグリーンを狙えるのかどうか?

ということですから、

まずは、その球がフェアウエーに向かっているのか?どうか?

を伝える必要がありますよね。

その上で、ボールが落ちたところは、打ちやすいのか?

例えば、ど真ん中にあるのか?それとも右端にあるのか?視界を遮るものはないのか?ボールがラフにかかってしまっているのか?

ボールが落ちた場所の目の前に大木があって、ボールが打てないといったことがないか?

などなどの状況を事細かに言葉で伝え、ユーザーが、

セカンドショットでグリーンが狙えるかどうか?

を想像できるようにしなければならないのです。

ここで重要なことは、状況を伝える以前に実況者が。

セカンドショットが打てるかどうか?

を言わないということです。

だって、それは、主観や感想であって、事実ではないからです。

実況者に求められることは、事実を正確に伝えることなのですから。

それをしていないのにもかかわらず、

「あっ、これはグリーンを狙えそうですね」

とか

「これはちょっと厳しそうですね(ラクそうですね)」

なんて言おうものなら、ユーザーは、

「いや、お前の意見なんて聞いていないから!はよ、状況を教えろや」

ってことになるんだと思います。

(解説者はアリですよ。解説が仕事なので)

同じようにグリーンで言えば、

ボールがカップからどれくらい離れているのか?

上り(カップより下にボールがあるのか)なのか?、下り(カップより上にボールがあるのか)なのか?

ラインは右曲がりなのか?左曲がりなのか?スネークなのか?

曲がり具合は、大きそうなのか?小さそうなのか?

という事実だけを伝えることが大事です。

それを聞いた視聴者が、ならびに解説者が、

おっ、それは難しそうだ。

おっ、それは入りそうだ。

と、推測できるようにしてあげるだけでよいのですから。

彼らが知りたいことは、パットが入りそうかどうか?なのですから。

さらに言えば、その事実を、

重要度の高いものから順番に伝えられれば

完璧なのでしょう。

即ち、パットで言えば、

まずは距離です。

遠いのか?近いのか?という事実を知らずして、

右に早く曲がりそうだ

ということを言われたとしても、

「まず遠いのか?近いのか?を教えてくれ!ラインの話はその後だろ!」

って話になりますからね。

これは、単なる私の主観ですが、パッティングの難易度は、

距離×カップに対しての高低(上にあるのか?下にあるのか?)×ライン(曲がり具合)

によって決まります。事実の重要度もこの順番です。

なので、事実を伝えるときも、この順番で伝えるのが良いのです。

これを伝えることができた上で、

例えば、2メートル下りの右に曲がるラインでのこの選手の今までの成功確率は33%です。

みたいな、客観的事実を付加できると、

なお、ユーザーはその状況を正確に理解できることでしょう。

 

もちろん、これはゴルフの実況のみならず、お客様や会社の上司や先輩に仕事の状況報告をする時も同じですよね。

先方が聞きたいことは何か?

に照準を合わせながら、重要度の高い事実から、順番に報告をする。

これが基本になります。

5W1Hは報告において欠かすことができないものですが、なぜか?と言えば、

Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)

がないと、第3者がその状況を把握することができないからです。

状況が正しく把握できなければ、判断なんてできようがありませんからね。

当たり前ですが、ビジネスであろうが、実況であろうが、情報を伝える場合は、やるべきことは変わらないのです。

 

ちなみに、

聞いた人が嬉しい情報と嬉しくない(先方にとっては悪い)情報の両方を持っている場合、

真っ先に後者の悪い情報を伝える。

これが基本になります。

これは以前書いた通りですが、良い情報はいつ聴いても良いもの、嬉しいものです。

一方で、悪い情報はすぐに対処をしなければなりません。

だから、真っ先にお伝えする必要があるのです。

まあ、これも先方の立場に立って、重要度を考えれば、当然の順番なんですよね。

バッドニュースファースト

が基本なのです。

(私は昔に大失敗をしましたが、詳しくはこちら笑)

 

このように、先方の立場になって、

先方が知りたいことは何か?にフォーカスをしながら、重要度の高い事実から整理して報告する。

この基本の型に加えて、身振り手振りといった視覚情報があれば、

情報伝達のミスは相当程度なくすことができると思います。

ラジオ実況というブラインド状況を経験し、情報伝達の基本について、改めて言葉にすることができたのです。
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【今日のうねり】
情報伝達の基本は、
先方の聞きたいことは何か?
にフォーカスをしながら、重要度の高い事実を報告することだ。
重要度とは、その後の行動に与える影響の大きさで決まるのだろう。
言うまでもなく、5W1Hは基本情報になるから欠くことはできない。
これが整理できたうえで、身振り手振りが加われば、情報伝達の基本は卒業と言えるのだ。