==========
令和3年4月15日 今日もクルクル通信958号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
==========
というか、彼がいない日はありません。
久しぶりに近くを通ったんですが、お子さんのキックとパンチの勢いが更に増していました。
「イチ、ニ。イチ、ニ」
と声を出しながら繰り出されるパンチ。
完全に猫パンチは卒業していました。パンチでした。
さらにキックの方も、パンチ同様、「イチ、ニ。イチ、ニ」という掛け声ともに、左右を交互に繰り出していました。
毎日練習をしているのは知っていましたが、近くを通ったのは久しぶりで、気づいたらキックまで、片方ずつから左右交互に進化していました。
気のせいか、お子さんの身体も大きくなった気がしたので、練習が終わるのを見計らって、お父さんに話しかけてみました。
「おはようございます、毎朝頑張ってますね!」
「おはようございます。そうですね。有難うございます。嫌ならいつでも辞めていいよ、って言ってるんですが、やりたい!って言うもんですから、付き合っているんです。
昨日、空手教室でキックのお手本を見せたんだよな?」
(と言いながら、息子に語り掛けるお父さん。うなずく息子。)
「へーすごいじゃないですか!!いつからやってるんですか?」
「もうすぐ3ヶ月です」
「それでお手本をお願いされるなんて、凄くないですか??」
「そうですね。上級生もいるんで、頑張っているってことですかね」
「いやー、凄いね。お手本なんて!」
(と、息子に話しかけました)
「うん」
「どうしてお手本に選ばれたと思う?」
「上手いから!」(モジモジしながら)
「そうだよな!上手いからだよな!なんで上手くなったの?」
「パパと毎日やっているから」
「そうだよな!パパと毎日やっているからだよな。パンチもキックも上手くなるよな」
パパと毎日やっているから…
しばらく、この少年の言葉を反芻してしまいました。
そうなんですよね。毎日やってるから成長の速度も速いんですよね。
幼稚園生で毎日お父さんと練習をしていれば、そりゃ、抜きん出てくるに決まってますよね。
そんなことをしている子なんて、100人に5人いるかどうか?ってところですよね、きっと。
お父さんに聞いたところによると、
二つ上の学年も含めての15人ぐらいの空手教室に通っているらしいんですけど、
わずか3ヶ月で、お手本に選ばれちゃったみたいなんです。
上級生の中には、もう1年以上も通っている子もいるようですが、たった3ヶ月で抜かしてしまったってことみたいです。
これは、紛れもなく、
練習量の賜物
ってことですよね。もちろん、
継続の賜物
とも言えますが、まだ幼稚園児の段階であれば、初心者と経験者との経験値の差ってそこまでないでしょうから、やった分だけ目に見える成果が出るってことなのでしょう。
物理的に考えてもそこまで経験者との差ってないですよね。
仮に週1回教室に通って、キックとパンチをそれぞれ50発繰り出したとします。
その教室以外で一切練習をしていなかったとしたら、
50発×50週で、年間2,500発。
スタートが1年遅れたとしても、積み上げた量の差はたかだか2,500発です。
「たかだか2,500発」なんて軽々しく口にするなよ!
そんなツッコミがありそうですが、「たかだか」ですよ。
だって、実際にこの親子のように、
毎日30発練習したとしたら、
100日で3000発
です。軽やかに1年の差を超えていくことができるじゃないですか。
1日30発が多すぎるってことで、20発に減らしたとしても、150日。5か月で追いつけます。
新しいチャレンジをするときに、経験者との年月の差というのはどうしても気になってしまうところです。
でも、大事なことは、
ぶっちゃけところ、その経験者が年月の間にどの程度の練習量を積んできたのか?
ってことですよね。
単純に、「長くやっているだけ」って人も沢山いますから。
ほら、会社に勤務した時に、「入社〇年目」という、その年数の長さにビビってしまったことってあるじゃないですか。
でも、数年後に、「あれ?あの人、大したことなくね?」って思える人がいるのと同じですよ笑
一方で、年月も長く、しかも正味の練習量も多い人が沢山いる。そんな場合ってのは、容易には追いつけませんが…
でも、毎日積み上げていれば、追い抜くチャンスがないわけではありません。
先ほどのキックとパンチの例で言えば、
仮に10年の差があったとしても、回数にして、たかだか25,000発の差です。
2万5千…
なんて、めちゃひるみそうですが、3年あれば容易に超えていくことができます。(3年で33,000発いけますから)
もちろん、抜き去っていかなければならない人たちは、週一程度の人間ではなくて、経験もあってそこそこ頑張っている人達ですから、
単純な量を追うのではなく、「質」にも目を向けて行かなければなりませんが。
(質については、また別の機会に)
この親子から導き出される教訓は、
先行者がいるからといって、簡単に諦めることなかれ。
たとえ、スタートが出遅れていたとしても、
毎日積み上げ続けてさえいれば、追いつき、そして軽やかに抜き去るチャンスが来る。
ただし、それはすぐに来ない。
少なくとも数年(3~5年)の時間はかかってしまうものだろう。
それを長いとみるか?短いとみるか?
長いと思うのであれば、それまで。別の道を探そう。
そう思えるのであれば、恐れることなく突っ込んでいけばよいのだ。
目指せ、毎日0.1%成長!
それができたら、年間44%も成長できる。
微差を侮ることなく、時間を味方に付ければ必ずチャンスが来る。
毎日コツコツ積み上げている奴なんて、100人に5人もいないのだから。
と言ったところでしょうか。
少年に負けずに積み上げて行きましょう。
*****
【今日のうねり】
継続の魔力。微差の力を侮ってはいけない。
経験者との差があったとしても、単純な時間の長さだけでビビってはいけない。
その間にどれくらいのことを積み上げてきたのか?
これが重要だ。
多くの場合、毎日積み上げている人間なんぞはいない。
だから、毎日積み上げる人間には、彼らに追いつき抜き去るチャンスがあるのだ。
数年の時間はかかるかもしれないが、必ず花は咲くのだ。