マナーはここにあった!?

==========
令和3年5月7日  今日もクルクル通信980号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
==========

菖蒲湯の恐るべき温かさのせいで、急遽昨日は、風呂話を書きましたが、一昨日のマナー話に戻ります。

歩き食べ、歩きアルコール。あるいは、電車内での飲食も含めて、「外食」が常態化しつつありますよね。

ただ、これらは法律や条例で、禁じられていることでもないので、悪いことではありません。

単純に、自分が受けてきた教育と乖離がありすぎて、「どうなの?」と思っているだけです。

これをやったとて、誰かの命が奪われるわけでもないですし、あるとしたら、車内マナーの悪化。くらいなものです。

車内マナーの悪化。それの常態化。という話で言うと、思い出されるのが、

1980年代のニューヨークの地下鉄犯罪の話です。

当時は、無賃乗車は当たり前。年間で150万ドル以上の損失。80年代の終わりの頃には、年間2万件の重罪事件が地下鉄内で起こっていたそうです。

地下鉄のみならず、ニューヨーク市全体でも2,000件を超える殺人事件が起こり、60万件を超える重罪事件があったらしいですが…マジでやばいですよね?

最終的には、ニューヨーク全体で70%以上の削減に成功することになるのですが、その打ち手は何だったのか?

それは、

落書きと無賃乗車の撲滅

でした。

この話は、ネットワーク理論本としては有名な、『急に売れ始めるにはワケがある(ティッピングポイント)』。システム思考本の『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?』にも取り上げられておりますので、ご興味ある方はそちらをどうぞ。

重犯罪と落書き?何の関係があるんだよ?

って話なのですが、そして、実際に当時の警察でもそう言われていたそうですが、

この打ち手は、「割れた窓」理論に裏打ちされていたそうです。

これは、ジェームズ・Q・ウィルソンとジョージ・ケリングが発案したもので、
~~~~
割れたまま修理されていない窓のそばを通りかかった人は、誰も気にしていないし、誰も責任を取っていないと思うだろう。

まもなく他の窓も割れる。すると無法状態の雰囲気がたちまちそのビルから向かい通りへと伝わり、ここでは何でも許されるという信号を発し始める。

都市においては、たとえば、落書きや風紀の乱れ、あつかましい物乞いなど、比較的些細な問題のすべてが割れた窓と等価であり、より深刻な犯罪の呼び水になる。
『急に売れ始めるにはワケがある(ティッピングポイント)』より抜粋
~~~~

というものです。

実際に成果が上がったことを知った上で、このロジックを聞いてしまうと、「ありそうだなー」って気がしてしまいますよね。

実際、キレイな廊下で、不意にポケットから使い終わったティッシュが落ちてしまったら、「拾わなきゃ!」って気持ちになってしまいますし、

一方で、ゴミが散らかっている場所で同じことが起こったとしたならば、

「まあ、戻って拾うのも面倒だし…てか、そもそもゴミだらけだから良いよね?」

って気持ちになってしまいそうですからね。良くないとは分かっていても…

ちなみにですが、無賃乗車犯の身元を確認したところ、14%がすでに逮捕状が出ていた容疑者で、5%は何らかの武器を所持していたことが発覚。

無賃乗車犯を挙げることで、重犯罪も減っていったそうです。(すげー話ですよね)

この無賃乗車撲滅を指揮した、ブラッドンさんは、後にジュリアーニ市長に市警長官任命され、地下鉄で取った戦略を市全体に適用し、市全体の犯罪を大きく減らすことに貢献します。

「無賃乗車こそ、無秩序を象徴する小さなしるし」と彼は信じていそうです。

(この話は、鍵山秀三郎さんの「掃除道」と根底は同じだとも思っています)

 

千丈の堤も蟻の一穴から

という言葉もありますが、些細なことこそ疎かにしてはならないんですよね。

逆に言えば、それができる人は、自ずから行動が整ってきますから、結果的にマナーある人なんですよね。
*****
【今日のうねり】
割れた窓理論や「千丈の堤も蟻の一穴から」が示す通り、些細なことほど疎かにしてはならないのだ。
逆に言えば、些細なことができる人は、大きな仕事もできるし、自ずからマナーある人になるのだ。