「とりあえず俺がやってんの見とけ」の終焉!?

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令和3年5月8日  今日もクルクル通信981号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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今年も昨年に引き続き、新入社員研修がリモートで行われている。

という会社も少なくないようですね。

研修どころか、そもそも入社式だって、リモート会社がたくさんあった訳ですし。

今年は、トヨタ自動車をはじめ、実に4割の会社が入社式をリモートで開催したそうです。

仮にワクチンが100万回/日が実現されたとしても、来年の入社式や新入社員研修が対面で開催されるのか?

それとも、このままの流れでリモート開催が定着するのか?

全く想像がつきませんね。

とはいえ、少なくとも間違いなさそうことの一つは、

業務の多くがリモート前提になること

ではないでしょうか。

打ち合わせは余程のことがない限り、リモートで。

特に大企業においてはそんなワークスタイルが、定着する気もしています。

もうそれを見越したのか?少なくない数の東京都内に住んでいた友人が、既に都下へ移住していますし笑

鎌倉・逗子あたりは、超人気で物件の空きが少ないとか?

 

実際、オンラインミーティングはめちゃ便利ですよね。

「お疲れ様でした。失礼しまーす」

画面の右上にある、バツボタンをクリックした瞬間、そこは静かな自宅の一室です。

すぐにパソコン上のスケジューラーの次の予定にアクセスすれば、全く別の打ち合わせがその場でスタートします。

「どこでもドアかよ」

「瞬間移動かよ」(悟空がヤードラット星で身に着けた)

って感じです。マジで。

移動コストゼロ。頭の切り替えさえできれば、めちゃ効率的ですよね。

10年以上前の新入社員だった、私がこの世界を覗いてみたら、その変化に愕然とすること間違いなしです。

だって、当時の私は、効率とは真逆のワークスタイル。非効率の極み、でしたからね。

例えば、会議終了後を一つとってもこんな感じでした。

「お疲れ様でした。失礼しまーす」

と、会議が終わると、まずはホワイトボードを消す。そこに残されたコップを片付けて、水滴が残っているようだったら、それをふき取ります。

机や椅子のレイアウトを変更していた場合は、それを元に戻します。

原状復帰をマナーです。

忘れ物がないか?を最終確認して、自席に戻ります。

「さて」と、一息しようとすると、一緒に打ち合わせに参加していた先輩から、

「タバコ」

と言われて、一緒に喫煙スペースに行きます。(タバコは吸ったこともありませんが)

そこで、

「あの打ち合わせ、どう思った?」

とか

「お前はどうしたいの?」

とか

「あれ、確認しておいて」

とか

「〇〇さんに連絡しておいて」

とか。延長戦が行われることもしばしばありました。というか、ほぼ毎回でした。

タバコを終えて、自席に戻って、「さてと」、なんて言っていると、固定電話が鳴り響きます。

それをワンコールで取って、

「鈴木先輩、〇〇の××さんからお電話です」

静寂は決して訪れません。そんな感じでした。

少なくとも、この世界は100%戻ってはこないでしょう。

だって、固定電話もなければ、固定デスクもない。のが常態になりつつあるのですから。

新卒で入社した、電通も自社ビルの売却を決めましたし、完全フリーアドレス化という話も聞きますし。

てか、改めて文章にして思いますが、

非効率の極みですね笑

でも、そこには、「どこでもドア」では決して手に入れることができない、学びの場があったんです。

例えば、

自分が取り次いだ電話で、先輩がどんな話をしているのか?

を耳をダンボにしながら聞く。

良い話をしているのか?

悪い話をしているのか?=怒られているのか?

無茶な依頼をされているのか?

その回答を聞きながら、想像し、受け答えの仕方を学ぶんです。

「あー、延命する時はこうやって回答するのね」

「鈴木さんは、××さんと超仲良しなのね。××さんはチェルシーの大ファンなのね」

とか。

あるいは、部署の先輩と上司はどんな会話をしているのか?

彼らが何を考えているのか?どんなことを議論しているのか?気にしているのか?

その考え(情報)をゲットしていたんです。

でも、それもできません。会議室を出たら、自宅ですから。

これって、実はとんでもない、成長機会の逸失ですね。(若手側から見ればですが)

自分の世界を拡げる機会が激減しているわけですから。

 

言うまでもなく、組織の最大の資産の一つは人です。

その資産を増やす=人を育てるのは、

上司であり、先輩の仕事です。

リモート全盛の時代においては、私が経験したような「学びの場」の提供ができないのですから、当時の教育方法は使えません。

とりあえず俺がやってんの見とけ。(そこで学んで)

がという教育スタイルは絶滅せざるを得ないように思います。

これって組織にとっては、大きな課題かもしれません。

では、どうしたら良いのでしょうか?

少なくとも、打ち手の一つと言えることは、

言葉にする力

です。

料理には、すべて言葉で記述されたレシピがあります。

これがあれば、誰がどこで作ったとしても、再現性高く同じ味を作り出すことができます。

同じように、仕事の現場においても、

言語で記述されている、レシピを作る必要がある

と思うんですよね。

だって、

横で座ってみておけ!!話を聞いておけ!!そこで学べ!!

ができないんですから。
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【今日のうねり】
これからの時代の組織において、求められることは、レシピだ。
リモートにより、従来の「横で見ておけ!!」スタイルの教育ができないからだ。
でも、最大の資産である人を育てるには、どんな人でも再現性高く、高いクオリティの仕事ができるためのレシピが必要なのだ。
レシピは言葉で記述されているもの。
言葉にする力は欠かせない能力になるのだ。