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令和3年5月18日 今日もクルクル通信991号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「俺さ、今になって分かったんだけど、1人って無理なんだよね」
ボソッと、今年に入ってから起業した友人が言いました。
「そうなんだ!?」
「そう。自分1人になってみて、初めて分かった。打ち合わせもオンラインだし、何もなければ一日中家にいるでしょ。ずっと一人でいると、時折、発狂しそうになるんだわ」
「ってことは、割と外に出ていくの?カフェとかで仕事すんの?」
「うん、めっちゃする!!」
「まじかー、俺、正反対だわ。ずっと1人オッケー。
いや、知っての通り寂しがり屋なので、1人は嫌なんだけど、仕事する時や集中する時はもう絶対1人が良いんだよね。
ってか、振り返ってみたら、子供の時からそうだったわ。
学校のテスト勉強も、基本自宅の自分の机じゃなきゃダメ。カフェで勉強するのも好きじゃなかった」
「えっ、そうなの??逆に俺は、自宅の机で勉強とかマジで無理だった。ありえん」
こう話す友人とは、もうかれこれ、20年以上の付き合いになります。
同じ教室で、同じ教育を受けてきたのに、こうも違うんですから、面白いですよね。
そういえば、定期テストの度に、彼から「一緒に勉強しない?」って呼び出されたことも。
就活の時に、彼が実家に来て、エントリーシートを書いていたことも。あったなー、なんて思い出しましたよ笑
でも、これって、良いor悪いって話じゃないんですよね。
性に合うのかor合わないのか、という、ある種の性癖みたいなものだと思うんですよね。
彼は新卒で大きな会社に勤めた後、海外留学を経て、10人規模の会社の取締役として活躍をしてきました。
満を持して起業したのですが、今までずっと、誰かと一緒に仕事をしてきた。それが当たり前だったので、いきなり一人になって、初めて「1人が無理」ということを気づいたそうなんですよね。
仕事は誰かと一緒にやってこそ。組織がイイなってことが分かったらしいんです。
ここまでの経歴で言えば、海外留学を除けば、私と彼はほとんど変わりません。
にもかかわらず、私は「一人が無理」なんて思ったこともないんですよね。
ってか、むしろ「一人ってイイな」って思ってるフシすらあります笑
もちろん、寂しいことがないわけじゃないですよ!!
そういう一人の環境を受け入れることができるのは、自宅浪人だったことや、大学院を経験しているからかもしれませんが。
こんな話をしていると、自分でも、よくサッカーやラクロスといった団体競技をやってこれたな、なんて思ってもしまいます。いやー、あの時はめちゃ楽しかったのですが笑
この彼と話した内容って、”現代社会最高の哲人”と呼ばれる、ドラッカーの
「やり方」の話そのものじゃねーか
って思ったんです。ドラッカーは、
===
仕事上の個性は、仕事につくはるか前に形成されている。
仕事のやり方は、強みや弱みと同じように与件である。修正できても変更はできない。
ちょうど強みを発揮できる仕事で成果を上げるように、人は得意なやり方で仕事の成果をあげる。
===
と言っています。
さらに、
===
仕事のやり方として、「人と組んだ方がよいか、一人の方がよいか」を知らなければならない。
組んだ方が良いのであれば、「どのように組んだときによい仕事ができるか」を知らなければならない。
===
とも、
===
知っておくべき大事なことがある。
緊張感や不安があった方が仕事ができるか、整備された環境の方が仕事ができるか、
大きな組織で歯車として働いた方が仕事ができるか、小さな組織で大物として働いた方が仕事ができるか。
どちらでもよいと言う者はあまりいない。
===
とも、言っているんです。
マジ、全く一緒ですよね笑
だとすれば、大事なことは、ドラッカーが言うように、
今さら自分を変えようとしてはならない
ってことなんですよね。
1人でやるのが好き。
という人もいれば、組織で働くのが好き。
って言う人もいるのです。
あるいは、
文章を書く、のが得意という人もいるでしょうし、むしろ話すというのが得意という人もいるでしょう。
これもやり方の話です。
これをありのままに受け入れる。(エルザかよ!?ww)
それをどうすれば活かせるのか?を考えることが大事なのでしょう。
昨日は、
「あいつがエース??」という話を通して、何をやるか?(what)と同じくらい、どこでやるのか?(where)が大事
なのではないかと書きましたが、
どうやってやるのか?(how)
も、これまた負けず劣らずに大事ってことですよね。
自分の強みが自分で特定できていて、それが活かせる場所にいて、なおかつ、仕事のやり方まで合致させることができれば、
鬼に金棒。スーパーマリオのスター状態ってことです。
昨日のあいつは、どうやってやるのか?ってところもバシッとハマっているのかもしれません。
ちなみに、ドラッカーは、
===
最高のキャリアは、あらかじめ計画して手にできるものではない。
自らの強み、仕事のやり方、価値観を知り、機会をつかむ用意をしたものだけが手にできる。
なぜならば、自らの所を知ることによって、普通の人、単に有能なだけの働き者が、卓越した仕事を行えるようになるからである
===
とも言っています。
うーん、マリオのスター状態。最高のキャリアを掴みたいところです。
価値観については、また改めて書きたいと思いますが、
それにしても昨日は、思わぬ発見がある時間となりました。ただの雑談予定だったはずなのに笑
やっぱり、対話ってのは大事なんですよね。
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【今日のうねり】
何をやるのか?どこでやるのか?どうやってやるのか?
これらは成果をご機嫌に上げるためには欠かせないことだ。
一人でやるのが好きなものもいるし、複数人でやるのが好きな人もいるだろう。
これは良いとか悪いという話ではない。性癖みたいなもので、今さら変えようとしてはならないのだ。
ありのままを受け入れる。それを活かせる場を探す、その意識が大事なのだ。
ドラッカーの言葉で言えば、強み、仕事の仕方、価値観を知り、機会を掴むものだけが、最高のキャリアを掴めるのだ。