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令和3年6月23日 今日もクルクル通信1027号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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あまりに面白く、学びも深い、トイレ掃除のおじさんの話。
「書籍化希望!」
という、全く予期していなかったコメントを頂戴してしまった私は、
「ワンチャンあるかも?」
持ち前の妄想力??を発揮してしまって、おじさんを求めて、今朝も散歩に出かけました笑
少し長めに話をしたかったので、いつものトイレではなく、おじさんの次のトイレに向かうことにしました。
これだけ話を聞いていれば、何時に、どのトイレを掃除しているのか?ってのは大体把握していますからね笑
今日は10分くらい話を聞かせてもらいました。
相変わらず、深イイ話過ぎたので、
「おじさんの話をもっと多くの人に聞いてもらいたいんですよね。本にしませんか?」
なんて、とぼけたふりして聞いてみると、
その場で一蹴されると思いきや、
「公衆トイレを40年も掃除し続けている奴、そんなにいないからな」
という、アリ?とも取れないようなリアクションがありました。
せっかくなんで、ダメ元で、もうちょっと突っ込んでいきま笑
動きがあり次第、随時、このブログで進捗を報告して参りますので、
「書籍化イケるっしょ!?」という後押しをして下さる方がいらっしゃいましたら、是非コメントを下さい!!
(追加で、小中の先輩からも書籍化イケるんじゃね?ってコメントももらいました、有難うございます!!)
果たしてどうなることやら笑
今朝もいくつもの深イイ話が飛び出したのですが、1つだけご紹介させて頂きます。
お題は、
質屋は、本物と偽物をどうやって見分けるか?
です。
それではどうぞ。
ちなみ、どういう話の展開でこれに行きついたのか?は全く覚えていません笑
「俺の同級生にさ、質屋がいたんだよ。質屋、分かるよな? そいつから聞いたんだけどさ。
お兄ちゃん、彼らがどうやって本物と偽物を見分けてるか、わかる?」
「いや、全然分かんないです。是非お聞きしたいのですが、その話、長くなりそうですよね?大丈夫ですか??」
「いやいや、全然時間かかんない。一言で済むよ。
本物をたくさん見る。
たったこれだけだってよ」
「あっ、なるほど!そうなんすね」
「そうなんだよ。
本物だけを沢山見ていると、本物が何か?って分かってくるらしいんだ。
それが分かっていれば、偽物が一つ飛び込んでくると、分かるようになるらしいんだよね。
簡単な話だろ」
「はい。そりゃ、そうなんですけど。おじさん、この話、めっちゃ深いですよね?
これ、質屋だけじゃなくて何でも一緒ってことですかね?」
「そうだよ。そういうことだよ」
「例えば、料理人でも同じことですよね。美味しいものを沢山食べている人は、美味しいものが作れる。ジャンルは関係ない。
優れた寿司職人は、焼肉の違いも分かるってことと一緒ですよね」
「そう、そう。どんな仕事も同じよ。
本物を見てれば、仕事が分かってくるってことだ。偽物をいくら見たって、分からない。できるようにならない。
でも、本物を見て、真似していれば、自分もそれに近づくことができる。偽物が何か?も分かるようになってくるんだ。
偽物を見て、真似てたって偽物にしかならないからね。
本物を見ることが大事なんだよ」
「ありがとうございます。勉強になります」
「守破離って、もちろん、知っているよな?」
「はい」
「どういうことか?言ってみ」
「良いお手本を見つけて、その型が身に付くまで繰り返すってことですよね」
「まあ、そんなところだ。
アン・タン・ケイ・守・破・離。
な」
「アン・タン・ケイ?? 何ですか?それ? 日本語ですか?」
「日本語だよ、何言ってんだよ。お兄ちゃん、知らないの?!
アンは、安全の「安」。安心、リラックスする。
タンは、探検の「探」。情報を探す。探索する。
ケイは、カタの「型」。お手本を見つける。
これがあって、守って、破って、離れる。になるんだぞ。
安・探・型・守・破・離
だよ。
本物の型を探して、それを学んで、身に着ける。
ってことが大事なんだ。
おっ、結構時間がたっちゃったな。俺も仕事しなきゃダメだ。続きはまたな!」
「貴重な話をありがとうございました!また、ぜひ、色々勉強をさせてください。ありがとうございました!失礼します!」
てな、具合でマシンガントークが炸裂するんです、このトイレ掃除のおじさん。
とはいえ、ビビりますよね。質屋の話から、「型」の話に発展するんですから。
ちなみに今日、これ以外に飛び出した話は、
・盲人と象の話。(まさかこれが出てくると思いませんでした)
・川上哲治と坊さんの話。
・人生は勝ちすぎちゃダメっていう話。
これは、新渡戸稲造のコモンセンスからで学んだらしいです。
最近、車をぶつけられたらしいんですが、10:0で先方が悪いのに、8.5対1.5で着地させたそうです。これに、阿佐田哲也の話を被せたら、さらに盛り上がりました笑
・高校時代に図書館にあった本を全部読んだ話。おじさんは、私生児だったので、父親を本の中に探し求めたそうです。
未だに、読書が好きで、愛車のヤリスの中には本を沢山積んでいるらしいです。最近のお気に入りは宮本武蔵。でも、『五輪書』ではないらしいです。
・普通に見える人が一番すごい。すごそうに見えて、すごいのはすごくない。
など。
確かに書籍になるような気しかしなくなってきましたのですが、いかがでしょうか笑
朝の散歩も学びで溢れています。
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【今日のうねり】
本物と偽物を見分ける方法は、本物を見まくることだ。
本物を見続けていれば、偽物が来た時に、分かるようになるのだ。
どんなに偽物を見て真似ても、偽物にしかならない。
本物を探す。そして、その型を身に着けることが大事だ。
安・探・型・守・破・離