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令和3年7月12日 今日もクルクル通信1046号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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昨日のブログで、
就職活動とは、、自分という商品を売ることなのだから、広義の営業と言えるのではないか?
ということを書きました。
すると、もう10年以上前の就職活動の記憶が蘇ってきたので、今日も続けます。
私は大学院に進学したので、ちゃんと就職活動をしたのは大学院1年生の時でした。
大学3年生の時は、早々に就職活動を切り上げてしまったので、一社も面接をしておりません。
その大学院1年目の就活を通して、
就職活動とは、あなたは料理人です。とにかく「うまい」と言わせてください。ただし、材料は自分の経験からしか調達してはいけません。
とお客様(志望する会社)からリクエストされているようなもの
なのではないか?という比喩表現に辿り着きました。
しかも、お客様は事前に自分の好きな味付けを教えてくれるもの。
銀行で言えば、銀行業界という料理が好き。と言った感じです。
料理人は、銀行界が求めている人材像=味付けを、HPやOB訪問を通して知ることができますから、
自分の経験という素材に、銀行界が求める味付けをすれば良いということになります。
広告代理店であれば、「コミュニケーションが好き」ということがわかっていますから、それに合いそうなスパイスを自らの経験に振りかけて、お客様にうまいと言わせるのです。
素材は自分の持ち出しですから、原価はゼロ。
食べて「うまい」って言ってもらえれば、「内定」という報酬を頂戴できる。
そんな、出張料理人みたいなものだと思ったのです。
仮に、この比喩が一定程度、就職活動を表現できているとするならば、
素材が良い人=良い経験をしてきている人
と、捉えることができますので、味付け(業界)を問わず、「うまいと言ってもらえる」(=内定をもらえる)可能性が極めて高いとも言えそうです。
就活においても、「内定ホルダー」と呼ばれる、業界を問わず、内定をもらいまくる、就活無双な人がいますが、彼らは、元々持っている素材が良いんですよね。
つまり、良い経験をそれまでの人生で積み上げてきているってことなんですよね。
実際、料理でも、良い素材はどんな味付けをしたって、美味いですもんね。
逆に素材が悪い人の場合は、味付けで逃げ切るのか?
あるいは、吟味に吟味を重ね、素材の中で、一番うまい部位を匠の技で切り取るしかない
のだと思います。
ただ、味付けでごまかすにも限界がありますから、俗に言う自己分析をやりまくって、一番良質の部分だけを切り取る努力が求められるのでしょう。
一方で、昨日も書きましたが、残念ながら就職活動というのは、その時点における自分の履歴の総決算でもあるので、このタイミングで素材を偽ることができません。
他者の経験を、この時だけ仕入れることもできない。慌てて準備もできないから、厳しいっちゃ厳しいんですよね。
まあ、今日という日が今までの履歴の総決算というのは何も、就職活動だけではなく、人生のどの局面おいても変わらないのですが。
では、ある商品の営業マンも、この料理人の比喩は当てはまるのでしょうか。
営業マンも、お客様のところに出向いて、うまい=買います!と言って頂くのが仕事です。
この場合のお客様の好きな味付けというのは、就活で言う業界ではなく、
値段よりも品質の方が大事
とか、
品質よりも値段が大事
とか、
みんなが使っているものが良い
みたいな、趣味嗜好のことですよね。
(作っている商品によって、電機メーカー、自動車メーカー、あるいは広告代理店などの業界は自動的に決まりますので)
パソコンで言えば、
高品質&高価格の商品は、レッツノートでしょうし、
そこそこ品質&低価格で言えば、DellやHPかもしれません。
品質も価格も全部ほどほどといえば、NECあたりでしょうか。(あまり、詳しくないのですが…すみません。)
いずれにしても、自分たちの商品を「それが欲しい」という人に訴求をし、実際にお買い上げを頂いているのだから、ビジネスとして成立しているんですよね。
だとするならば、就職活動に問わず、営業にとって大事なことは、
その商品を欲しいと言ってくれる人は誰なのか?
を調べ&定めて、その人にアピールするということになります。
欲しがってくれる可能性もないのに、「買ってください」と言っても、相手にして頂けないですからね。
先方も当方も時間だけを失うだけになってしまいますから、良いことなんてありません。
ということで、
商品の特性を理解し、欲しいと思っている人をきちんと探し当て、届ける。
ということが、やっぱり営業の基本になりそうです。
誰もかれもがお客様であるということはないのです。
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【今日のうねり】
営業マンは料理人みたいなものだ。
お客様をうまい!と言わせるのが仕事なのだから。
うまいと言って頂くには、相手の味の好みを知っておくことが欠かせない。
それなくして、「うまい」と言ってもらうことは容易ではないからだ。
逆に、好みに自分の商品が合わないとしたら、売らないというのも選択肢にあるのだ。
全ての人がお客様ではないだ。