「本は頭、映画は心」それぞれに滋養を与えていますか?

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令和3年8月14日  今日もクルクル通信1079号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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映画『竜とそばかすの姫』を見ました。

高地トレーニングに引き続き、細田守監督作品デビューを果たしました!笑

作品は?というと、控えめに言ってかなり面白かったです。

映像もとても綺麗だし、音楽も良い。エンターテイメント作品として十分楽しませてもらいました。

主題歌もいいなと思って、エンドロールに注目していると、King gnuの常田大希さんの作詞作曲でした。

常田さん、凄いっすね。やっぱ。

※※以下、多少ネタバレになりますので、これから見ようと思っている方は、ここで撤収してください!笑※※

 

この作品は、

高知の冴えない女子高生スズ。Uという仮想世界アプリ中で、彼女の分身ベル(アバターみたいなもの)が歌手としてスーパースターになる。

そのベルの振る舞いが現実のスズの成長に寄与する。

という話です。

仮想世界に、竜と呼ばれるモンスターが登場したり、バーチャルとリアルがオーバーラップするなどの仕掛けが物語に厚みを与えますが、私が粗筋をまとめるとすると、こんな感じになります。

最終盤の山場のシーンでは、涙があふれてしまったのですが、そこで私は、

「これ、『千と千尋と神隠し』と一緒じゃね」って思ったんですよね。

『千と千尋の神隠し』は、多くの方がご覧になっていると思いますが、

主人公の千尋が異世界にある、油屋という風呂屋で働く。油屋での彼女の名前は「千」。引っ込み思案だった彼女は、油屋での働くことを通して、人として成長し、現実世界に戻ってくる。

という話です。

アプリの世界と異世界の風呂屋で、舞台も世界観は全く違いますが、物語の骨格は似ていると思ったんですよね。

そもそも宮崎駿監督は、『千と千尋の神隠し』の着想をキャバクラから得ていると言われています。

キャバクラで働いている女性は、どちらかと言えば引っ込み思案の子が多い。でも、お金をもらって、男性を接待しているうちに、苦手だった対人コミュニケーションができるようになる。一方、男性客にも同じような人もいるから、

キャバクラは、コミュニケーションを学ぶ場なのでは?

というところからスタートしているらしいんです。(鈴木敏夫の『仕事道楽』に書いてありました)

(つまり、「千」は千尋の源氏名ということになります。)

『竜とそばかすの姫』は現実では自分を表現できない子がスマホアプリ内ではできる。という設定ですが、

我々が生きているこの世界でも、同じようにディスプレイの中でしか、自分を表現できないという人もいるのかもしれませんよね。

 

細田守監督が『千と千尋の神隠し』にどの程度影響を受けているのかどうか?は全く分かりません。

でも、『竜とそばかすの姫』の分身の名前はベル(Belle)。衣装にはふんだんにバラが使われている。竜はマントもつけているし、野獣に見えなくもないですから、『美女と野獣』の影響、というかオマージュ?とすら思えるので、何かしらの影響は受けているように思います。

映画通の方は、他にも「あの映画のあそこと同じじゃね?」ってところを発見しているかもしれませんが、いずれにしても、

多くの作り手が先人の影響を受けている。

先人から学んだ事を、自分の身体を潜らせ、自分なりの編集を加え、新しい物語を創造している。

のだと思うのです。

 

相変わらず吉村昭にどハマりしています。

『星への旅』も『戦艦武蔵』も『破獄』も『羆嵐』も、いずれもめっちゃ面白いんですが、読めば読むほど、沢木耕太郎さんは彼の影響を受けているんだろうと感じるんです。

具体的にどこ?と聞かれるとまだ語れないのが弱い所なのですが、淡々と描写される書き方でしょうか。

例えば、『羆嵐』の羆が家を襲いに来るシーンでも、襲われる人間の感情は一切排除されています。淡々と情景だけの描写で恐怖が伝わってい来るんですが、こういうところですかね。

 

仮に、沢木耕太郎も吉村昭の影響を受けていて、細田守監督も宮崎駿やディズニーの影響を受けているとしたら、

(「全部仮定じゃねーか!?」というツッコミがご勘弁を笑)

良い作品を作るには、良質な作品に山ほど触れることが大事。と言えます。

良い素材がなければ、編集をすることができないですから、何かを生み出すことが出来ませんから。

もちろん、これは映画のみならず、ありとあらゆる営為についても同じでしょう。

良質の大量のインプットがなければ、良いアウトプットができない

と言い換えることもできます。

大量の学びが、どんな仕事においても大切なのです。

 

沢木耕太郎の『春に散る』という作品に、

本は頭、映画は心。本と映画はそれぞれの「滋養」になる。

という言葉が出てきます。

資格試験の勉強やセミナーに出ること、ビジネス書を読むこと。

いわゆる、学習だけが、学びではありません。

本を読んでいるか?

映画を観ているか?

心に頭に、栄養を与えているか?

映画『竜とそばかすの姫』をみて、そんなことを自らに問いました。

ということで、細田守作品をアマゾンで見ようと思います。

その他オススメの映画や本がありましたら、教えてください!
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【今日のうねり】
良い作品を生み出すには、良い作品に沢山触れなければならない。
良い素材を集めなければ、編集ができないのだから、良いものを生み出せないのだ。
インプットなしに、アウトプットもないのだ。
本は頭、映画は心。
本だけではなく、映画も沢山見て、心にも滋養を与えなければ、良い仕事はできないのだ。