頑固おやじ?アルチザン?でいいんです!!

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令和3年8月26日  今日もクルクル通信1103号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「嫌ならやめてくれ!」なんて言いきれる商売ができるようにしたいよね。

スタンスを明確にし、それをきちんと発信する。

そのスタンスを知ってもらい、合意ができた人とだけ仕事ができれば、それが一番ハッピーなんじゃないか。

って、昨日書きましたが、今日も続けます。

そんなスタンスを明確にしている、代表例として、『焼肉スタミナ苑』と市ヶ谷のラーメン屋の斑鳩も取り上げましたが、

思い返してみれば、この手の人って飲食店に結構多いですよね。

例えば、昔、高田馬場に『がんこ』というラーメン屋がありました。

店には暖簾もなければ、名前が分かるようなものが一切になかったと思うので、なぜ、名前を知っているのか?は分かりません。

お店のトレードマークは、牛骨。

これが軒先にぶら下がっていれば、営業。なければ休業。そんなお店でした。

営業日の概念があるのか?よく分からないお店で、行ってもやっていないことが結構あったように思います。

早稲田通りを大学方向に歩き、明治通りの交差点をちょっと越えて、左の路地に入ったところにお店があったのですが、

「骨がぶら下がってんのか?」

ワクワク、ソワソワしながら、路地を曲がったことをよく覚えています。

ちなみに、そうまでしていくほど美味かったのか?はよく覚えていませんが笑

また別の例で言えば、私が生まれ育った東京都北区東十条に、焼きトンの名店と名高い、『埼玉屋』というお店があります。

ここもスタミナ苑同様、予約不可で、開店の16時前にはいつも長蛇の列ができていました。

でも、30年以上この町に住みましたが、このお店には1度も行ったことがありません。

理由は、近すぎると「いつでもいける」という心理が働いたこともあるとは思いますが、一番は、父親の影響です。

その昔、彼がお店に行き、タレを注文したらしいです。レバーだか、何かを。すると、

「うちは塩しか出さない。嫌なら出て行ってくれ!」ぐらいのことを言われたらしいんです。

その態度も良くなかったし、それを言うほどの味でもない。という話が刷り込まれ、行くという機会が選択肢がなくなっていました。

 

この手のお店を、頑固おやじ系というのか、職人系というのか?表現はいくつもありそうです。

でも、表現がいくつもあるってことは、そういう商売をしている人が一定程度のボリューム以上はいるということでもありますよね。

今日は良い食材が入らなかったから、営業しない。

いいダシが取れなかったからやらない。

出たとこ勝負みたいなことが行き過ぎるのも、いかがなものとも思いますが笑

それでもなお、お客様が集まってくるとしたら、それはそれですごい商売だと思うんですよね。

自らのスタンスと合致した人だけをお客様として、商売を成立させているのですから。

結局、何かと申しますと、

スタンスを明確にすると、取りこぼしてしまう仕事があるのではないか?それでは食っていけないんじゃないか?

って不安を持つ人もいるかもしれません。実際に私も、それが不安でたまらない時もありましたからね。

でも、世の中を見渡してみたら、そうやって商売を続けている人って、意外と沢山いませんか?ってことです。

いるってことは、できるんじゃないか?ってことなのです。

きっと、頑固おやじ風の仕事をしている人は、したくもない仕事をご一緒したくなお客様とやって、

「ふざけんなよ、あの客!!」

とか

「もうやってらんねーよ!!」

とか言って、手元にあった資料を、机に叩きつけるようなことなどはやっていないと思うんです。

代わりに、「出汁が取れない!」っておたまを投げていることはあるかもしれませんが…笑

人生のご機嫌度は高いはずなのです。

ご機嫌度なんていう指標があるかは分かりませんけども。

 

さて、私がリスペクトしてやまない、タツローこと、山下達郎の最新アルバムが、先週水曜日に発売されました。

最新と言っても、30年前の作品のリマスター版ですが…求む!最新作!!笑

タイトルは、「アルチザン」です。

アルチザンの日本語訳は、職人です。

なぜ、このようなタイトルを付けたのか?

その理由を、彼のラジオ番組で聞き、CDに同梱されているライナーノーツで再び読んで、震えまくりました。
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このアルバムのタイトル「アルチザン」は「職人」という意味です、対語としてあるのが、「アーティスト(芸術家)」です。

若いころから、市井に暮らす「職人」と呼ばれる方々の仕事ぶりが大好きでした。

指物、寄木細工、彫金。陶芸。染物から、旋盤、利用りなどなど、長い年月で鍛え上げられた技術の秀逸さもさることながら、

それらを決してひけらかさず黙々と仕事をこなす、静かな格調ともいうべき重みに魅せられ続けてきました。

ひるがえって、音楽や美術・文学・映像等の分野での「芸術家」「文化人」あるいは「知識人」といった呼称に付いてまわる、権威主義・格付け・特権意識・過剰な自意識・自己宣伝といったものに対する違和感が、やはり昔から強くあり、黙して語らぬ職人芸への憧れをますます強めていきました。
(中略)
「アルチザン」というアルバム・タイトルは、当時のその風潮に反発し、であるなら、

私は「アーティスト」ではなく、「アルチザン」をめざすのだ!という自意識から付けたものです。

今でも自分のことを「アーティスト」などとは絶対に呼びませんし、呼ばせもしません。

私はあくまで、いち「ミュージシャン」であり、それでなければ「芸人」で結構です、ついでに申し上げれば「芸能人」という子も大嫌いです。
(山下達郎アルバム『アルチザン』のライナーノーツより抜粋)
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そうなんです。私も昔っから、凝り性で、職人気質。ずっと「アルチザン」になりたいと思っていたのです。

そして、そうした気質といいますか、自分のスタンスもまた、このように発信をし続けたから強くなったことは間違いありません。

当然のことながら、「職人」を目指す以上は、自分の専門分野においては圧倒的なクオリティが出せなければなりません。

長蛇の列を作れなければ寂しい。というか、食っていけない!?笑

黙々とコツコツと。派手さはないけれど、確かな仕事をする。静かな格調を持つ職人を目指すのです。
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【今日のうねり】
専門分野での圧倒的な仕事ができる。でも、それをひけらかさず、黙々とコツコツやる。そんな職人になるのだ。
そのためには、磨き続け、発信し続けるしかないのだ。
ビビらずにスタンスを定めるから、その道が切り開かれるのだ。