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令和3年10月12日 今日もクルクル通信1150号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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間違った問題提起による正しい答えの修正ほど難しいものはない。
というドラッカーの言葉があります。(『ドラッカー365の金言』 10月10日分より抜粋)
これを聞いて真っ先に思い出したこと。
それは、小学校6年生から高校3年生の始めまで通い続けた接骨院のことです。
始まりが、中学1年生だか3年生だかは覚えていませんが、サッカーをがっつりやっていた当時、腰痛持ちでした。
最初は、腰に痛みが出れば、その都度、接骨院に行く。というスタイルでしたが、
ある時から、「予防」という理由で、症状がなくても、接骨院に行くようになりました。
治療費は200円。暇さえあれば行っていましたから、多い時は週に3~4回くらい言っていたと思います。
後期高齢者に交じって、スラムダンクを読みながら待合室にいる。このブログでも頻繁に登場するスラムダンクの名言は、ここで脳内に刻み込まれたものです。
ところが高2の終わりくらいから、通えど、通えど一向に治らなくなってしまいました。
最後には仰向けになったまま足を上げることができないほどの痛みが出て、サッカーどころじゃない、そんな状態になってしまいました。
もうだめだ、このままではサッカーはおろかスポーツもできないかもしれない、
そんな絶望的な気分になっていた時に出会ったのが、それ以来20年以上通い続けている、カイロプラクターでした。
彼は初めて私を診察をした時に、こう言いました。
「あなたの体のことは、大体わかりました。
(人体図を見せながら)骨盤(背骨を含)が歪んで、それが神経を刺激している。痛みの原因はこれですね。」
「先生、骨盤の歪みって言いますけど、僕、ずっと接骨院に通って、骨盤矯正を受けていたんですよ。」
「ああ、たぶん、それが歪んだ原因かもしれませんね。」
「えっ、何言ってるですか?骨盤矯正の治療ですよ。」
「骨盤矯正って言うけど、それってどんな治療ですか?」
「ズレていると言われていたところに、先生が手を当てながら、そこに全体重で乗っかる、そんな治療です。」
「まだ、身体が出来上がっていない10代そこそこの身体に、大の大人が勢いをつけて、全体重で乗る。毎日そんなことをやっていたら歪むに決まってるじゃないですか。
というか、あなた、その治療、おかしいと思わなかったんですか?
毎日治療を受けて治らないって。それって効果がないって思わなかったんですか。
人間の身体って、毎日同じことってないですよね。変化するもの。にもかかわらず、毎回同じ治療をする。
普通に考えて、おかしくないですか?おかしいって思わなかったんですか?」
言葉を失うとは、まさにこのことでした。
目の前でガタガタと何かが崩れ落ちていくような画が見えました。
崩れ落ちて行ったものは、長年、通った接骨院への信頼と、愚直にやってきた自分への信頼が混ざったものだったのかもしれません。
まさにドラッカーの言葉通りですよね。
間違った問題提起による、正しい答え。その修正ほど難しいものない
んです。
今から振り返ってみれば、
間違った問題提起による、間違った答えだった
可能性すらもありますけれどね笑
とは言いながら、これを機会に散歩の導入、糖質を抑えるなどの抜本的な生活習慣の見直しを図り、今では腰痛とは無縁の身体を手に入れることができました。
花粉症の撃退にも成功しました。
確かに「もうサッカーができないかもしれない」という絶望的な気分も味わいましたが、
ベストからは程遠いコンディションとはいえ、高校最後の大会も試合に出場することができましたし、
健康オタクの道も切り開かれたわけですから、これらは、今の人生において書くことができないスペシャルな経験となっています。
全てはあの接骨院の先生とカイロプラクターのおかげ。そう思えるようにもなりました。
人間は、目の前で必死で取り組んでいること。ましてや、正しいと信じていることを疑い、見直すことは決して簡単なことではありません。
たとえそれが間違っていたとしてもです。
ましてや自分で気づくことなんてできないとも思います。
だからこそ、定期的に第三者のフラットな目線でのフィードバックをもらうことが大事だとも思います、
それは、上記のような「イタイ」経験を回避することができますし、時間をドブに捨てるという愚行を未然に防ぐことに繋がりますから。
先週20年ぶりに連絡を頂き、新たにスタートした仕事も、フィードバック係としてのコンサルの御依頼でした。
いや、一緒に試合を戦う、ゴルフのキャディーのイメージの方が近いかもしれません。
こんな感じで使って頂くこともできますので、何かありましたら気軽にご連絡いただけますと幸いです。
場合によっては、私の周りにキラリと光る素晴らしい仲間をご紹介することもできますので。
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【今日のうねり】
間違った問題提起による正しい答えの修正ほど難しいものはない。
のだ。だからこそ、最初の正しい問題設定が一番大事なのだ。
それが間違っていたら、どんなに正しい答えを出そうとも価値がないのだ。
むしろ、時間だけを浪費するという愚行を行うだけという悲しい結末が待っているのだ。
それを避けるためには、定期的に第三者からのフィードバックをもらうことが良いのだろう。
渦中においては、自分でその誤りに気付くことなどは簡単にできることではのだから、
コンサルの役目はこんなところにもあるのだ。