「世に二つとない」商売をする。

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令和3年10月20日  今日もクルクル通信1157号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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平成の大名人、噺家の柳家小三治師匠、ゴルゴ13でお馴染みの漫画家のさいとうたかを。

リスペクトしている、お二人が立て続けに鬼籍に入られた、といニュースに触れました。

その昔NHKの『浦沢直樹の漫勉』という、浦沢直樹が漫画家を取材する番組に、さいとうたかをさんが出演していて、彼のワークスタイルを見て、度肝を抜かれました。

(まだ、この番組は不定期で放送されているようです。)

彼の漫画制作スタイルはそれ以前の漫画家とは異なり、完全な分業制を敷いていたそうです。

背景担当や車などの小道具担当。世界中のニュースを集める調査担当などなど。

ちなみに、ゴルゴの顔だけは絶対にさいとうさんが書くらしいです。しかも下書きはナシで。

この下書きナシには、あの浦沢直樹さんもビビっていました。
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きれいに下描きしたら描けなくなる。

なぞるだけになると、表情が出なくなるの。

特にこいつ(ゴルゴ13)はそう。大体、表情がない顔じゃない?

それで表情を描かなきゃいかんから。目のちょっとした動きとかで、表情を出していかないと。
『浦沢直樹の漫勉』HPより抜粋。
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この協業スタイルが、その他の漫画家と一線を画すイノベーションとなり、恐るべき作品量産に繋がったのだと思います。

ゴルゴ13 発刊数201巻。そりゃ、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネスにも認定されますよね。

そのあまりの大量生産っぷりに追いつけていませんが、「いつか」まとまった時間を取って読み込みたいとは思っています。

「いつか」なんて言ってはいけないんですが…笑

柳家小三治師匠の話で言えば、一番忘れられないのは、8月の猛暑の中、池袋の演芸場で「立ち見」で聞いた『死神』です。

この回には偶然にも、NHKの『プロフェッショナル』の取材が入っていました。(2008年10月14日放送)

ただでさえ、狭いなのに、マジで勘弁してくれ!って思っていましたが、そのおかげで?70分を超える『死神』を聞くことができたのかもしれません。

言うまでもなく、この『死神』は、私のオールタイムベストです。

他には同じく池袋で聞いた、『こんにゃく問答』も最高でした。

このネタは、ちょっと特殊で、サゲが言葉ではなく、「動作」なんですよね。高座じゃないと楽しめないネタなので、なおさら忘れられません。

他には、『野ざらし』や『猫の皿』。「マクラだけ」の高座など、沢山笑わせて頂きました。

小三治師匠の『死神』を聞いたというのは、立川談志を聞いたのと同じくらい、後世に自慢できることになるかもしれません。

お二方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

ということで、今日はこのまま、落語ネタで書き進めたいと思いますが、落語の演目の一つに、『火焔太鼓』というものがあります。

小三治師匠のは生で聞いたことはないのですが、昭和の大名人、古今亭志ん生の『火焔太鼓』はCDも持っており、何度聞いたか?わかりません。

古道具屋の商売下手な店主甚兵衛さんが、際物(売るのが難しいもの)である、古太鼓を仕入れ、しっかり者の妻に罵倒されまくる。

でも、その太鼓が「火焔太鼓」という国宝レベルの一級品だと発覚して、殿様にお買い上げ頂いて、大儲けする。

あらすじは、こんな感じです。

実は、甚兵衛さんは私のロールモデルの1人でもあります。

もちろん、「商売下手で、呑気で、一発逆転を狙っている」というところではありません。

他では売っていないもの、珍しいもので商売をしようとしているところです。

彼が火焔太鼓を仕入れる市場で、

「なんか珍しいものがないか?他に売っていないものがよいんだよ」

と聞くと、
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「ええ……えー、小野小町が鎮西八郎為朝ちんぜいはちろうためとものところにやった手紙なんざァどうです」

「……うーん……そりゃあ珍しいなァ……だけどちょっとお待ちよ、おい。小野小町と、おめぇ、鎮西八郎為朝じゃァ時代が違うよ、おめぇ。あるわけがねぇぜ?」

「……あるわけがないのがあるから珍しい」
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なんてやり取りがあります笑

(すみません。この話の面白さは、実際に聞いていただかないと分かりません。よろしければ是非。)

そんな中で、偶然にも「世に二つとない」火焔太鼓という逸品を見つけ、殿様に300両でお買い上げ頂くことになるんです。

世に二つとない。

私も、コレを探し求めています。

他では買うことができないもの。ここでしか売っていないもの。

言い換えれば、模倣困難、代替不可能な商品、存在。

そんな商売をやりたいと思っている故、この甚兵衛はロールモデルなんです。

「じゃあ、それってどんなもの?」って、ツッコまれてしまうと、今はまだ答えられません。

だって、見たこともなければ聞いたこともない。世に二つとないんですから笑

そんなことができるかどうか?も、いつ、そんな火焔太鼓に巡り合えるかも分かりませんが、追い求めなければ形になりません。

ということで、今日もアンテナ高く、行動し続けましょう。
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【今日のうねり】
「世に二つとない」そんな商売をするのだ。
どんなものか?は聞かれても分からない。でも掲げるからいつかできるようになるのだ。
そのために、アンテナ高く、行動をし続けるしかないのだ。
チャレンジした数が多ければ多いほど、それができる可能性が高まるのだから。
イノベーションは量で決まるのだ。