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令和3年10月23日 今日もクルクル通信1159号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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仕事を追う人と仕事に追われる人。
その両者の違いは、
その仕事が繰り返されることなのか?一回きりで終わることなのか?を意識できるかどうか?
とか、
機会損失や逸失利益に目を向けられるかどうか?
といった、姿勢や意識の話を書いてきました。
ところが、
「いやいや、それは分かったけどさ、実際、今は追われまくってんだけど…そこを抜け出さないことには、意識しろって言われてもできません。
どうしたらいいわけ?」
なんて、声なき声が聞こえてきそうなので、
どうやって今の状態を抜け出すのか?どう撃退するのか?
について書いてみます。
とは言いながら、いきなり身も蓋もない話になりますが笑
今現在、「今日中、明日中!」といった期限ぎりぎりの仕事が目の前に山積みになっているとしたら、残念ながらそれは、
必死で撃ち返していくしかない
としか言いようがありません。
そこまで差し迫った物理的な期日が区切られている以上は、「そんな状態を作ってしまった自分が悪い」と思って、割り切ってやるしかありません。
睡眠時間を削るのか?
もう手が回りません、誰か助けてください!ってお願いするのか?
どういう作戦を使うのか?は人それぞれだと思いますが、
とにかく手元にある、その球を全部打ち返し切る。
それにフォーカスするしかないでしょう。
万が一、必死で打ち返しているにもかかわらず、その状態が1ヶ月、3ヶ月、あるいは半年も続くようだとしたら、
さすがにそれは上司のマネジメントミスですから、救いの手が差し伸べられるはず。(でなければ、ブラック企業!?)
経営者であるならば、そんな状態にも関わらず、仕事を受注した自分が悪い、ということで、やり続けるしかありません。
いずれにしても、必死で対処し続けていれば、必ずぽっかり空いたエアポケットが生まれます。
期日が今日明日だった案件ばかりから、1~2週間後、一か月後みたいに期日が延びる瞬間が来るはずです。
その時に、
「やれやれ、ゆっくりできるわ」
と思うのではなく、すかさず、
「そのエアポットを広げることはできないか?」を考え、トライしてみる。
休みたい気持ちを抑え、さらに前に進む。
これが、大事なのです。
多くの場合、追撃され続けている状態というのは、板挟みにあっているのだと思います。
例えば、営業であるならば、クライアントから一日たりとも後ろ倒しを許されない、納期を設定され、
一方で、製造(制作)からは、「そんなスケジュールでできるわけねーだろう。」と怒鳴られ、押し返されている。
と言った具合です。
でも、その局面を何とか乗り切り、クライアント側の納期に一旦余裕が出た=間隙が生まれたならば、しれっと、製造現場には、
クライアントから指定されている期日よりも、数日でも良いから前倒しで納期を設定してみるんです。
ついで、クライアントにも、納期を後ろ倒しにできないか?を聞いてみるんです。
「10月28日納品というお話だったのですが、例えば11月2日とかにさせていただくことはできませんでしょうか。ちょっと、工場に確認したところ、注文が相次いでいるようでして…」
みたいに。
ダメならダメで仕方ないですが、聞くのはタダですから。
でも、思いのほか、「あー、いいですよ、別に構いませんよ。」なんてことも多いような気がしています。
時間的余裕がある案件は、そもそも余裕があるのですから、先に言っておきさえすれば、さらに時間が稼げる可能性が高い。
クライアントサイドも、俗に言う「バッファ」を持っていることが多いですからね。
もしこれに成功したとするならば、元々スペースなんてゼロ。ぺちゃんこに潰された「いったんもめん」だった状態を脱することができます。
こうして、自ら作ったスペース、余白、余裕の中で、
次にどんな仕事が来るのか?
という今まで考えたことすらなかったことに意識を向けるんです。
繰り返しになりますが、
「はー、やれやれ。」なんて思って休まない。休んだら元の木阿弥。追われる人に逆戻りになってしまいますから、大変だけど踏ん張る。
ここで、このように思考し、行動をすることが、仕事を迎撃態勢を整えることに繋がるのです。
そして、次の仕事相手に対して、
「いつまでに納品すればよいですか?」
「いつまでに納品することができますか?」
と聞き、自らイニシアチブを取りにかかるのです。
ここまでくると、実はもう、仕事に追われているのではなく、仕事を追っている人。に変わっているんですよね。
エアポケット、間隙、スペース、余白、余裕=物理的な時間を確保することができれば、追撃する人になれるのです。
その時間を使って、その新しい仕事を誰かに振ることを考えても良いですし、今までの仕事が繰り返しのものだと分かったのであれば、そのマニュアルを作っても良いかもしれません。
いずれにしても、仕事を手放せる一歩が歩めるようになるのです。
追撃される人から追撃する人へと変貌を遂げる、最初の一手は、自らの時間を確保すること
なのです。
仕事に追われている誰もが、板挟みにぺちゃんこにされているものですが、まずは、その左右からやって来る要求を押し返す。
ニュージーランドが生んだ伝説のラグビー選手、ジョナ・ロムーのハンドオフのごとく、右に左に来た敵を押し返していく、そんなイメージです。
「右に左に」なんて、同時にやることができないなら、まずは右から。
ワンピースのオカマ道の『ボンクレー』のポーズのように、右手でスペースを作る。(ちょっとマニアックか?笑)
まずは自分の自由になる時間(スペース)を必死で作る。
仕事の追撃態勢はここから生まれるのです。
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【今日のうねり】
仕事を追う人になるためには、兎にも角にも自分の時間を作ることが必要だ。
それがなければ、考えることも追うこともできない。
そのためには、まずは必死で、目の前の「いますぐ」を片付ける。片付けたときに生まれる、エアポケットでも休まない。
ゆっくりしたい気持ちを抑えて、追う努力をする。
ここが重要なのだ。
ジョナ・ロムーのハンドオフ。ボンクレーの右手ばりに仕事を押し返すことから、スペース、時間を作ることができるのだ。