「ガーミン」でダーメン。

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令和3年12月18日  今日もクルクル通信1214号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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金曜日の夕方5時、打ち合わせ終わりにクライアントがボソッと言いました。「なんかすっげえ疲れてるんですよね。今日」って。続けてこう言いました。

「中田さん、ガーミンって知ってます?」

「知りません」

「もともとGPSの会社だったんですけど、今はスマートウォッチも作ってるんですよ。これ、買ったんです。

で、この時計、「エネルギーレベル」が分かるんですけど、これがけっこう当たってるんですよね。

いますっげえ低いっす。」

「やばいじゃないですか。もう大至急帰るしかないっすね!!」

「それができたらいいんですけど…」

早速ガーミンでググってみると、確かに時計がめっちゃ推されていました。

「ココロとカラダがGARMINでつながります」というコピーで、沢山の機能が紹介されています。

心拍数、呼吸数、ストレスレベル、血中酸素濃度、エネルギーレベル、睡眠スコア、水分補給リマインダーなどなど

どんだけのことがわかっちゃうだよ?ってビビりました。

最近、話題になっている、オーラリングとか、Fitbit的の類似商品と言ったところでしょうか。

この手の商材は使ったことがないですが、こんなデータがリアルタイムで数値化され、自分に見えちゃうってどうなんでしょうか?

睡眠の質が分かって、生活がめちゃ良くなったって話は聞いたことがあります。

例えば、コルクの佐渡島庸平さんも、Fitbitで睡眠の質を把握するようになってから、酒を飲むのをやめたそうです。明らかに、お酒を飲んだ日と飲んでいない日のスコアが違っていたことが原因だったみたいです。

会社の名前を「コルク」にするほど、ワインが好きだったはずなのにです。

確かに、佐渡島さんのように可視化された情報をプラスに変えていくことができるとしたら、良いと思うんですが、そうじゃなかったら、これらのデータって、

無駄に悩みの種を生むだけ

にもなりませんかね。

例えば、エネルギーレベル。

大事な打ち合わせの直前に、「エネルギーレベルが低下しています」って通知が来たとしたら、前向きにその打ち合わせに乗り込めます?

少なくとも私にはできる自信がありません。

しかも、低下している事実は認識できても、それに対する対応策がなかったとしたら、やれることは、それを甘んじて受け入れることだけですよ。これって、めちゃ辛くないですか?

あるいは、打ち合わせが終わった後に、「ストレスレベルが上がっています」って事実を突きつけられたとしたら、それって、「あなたは、その打ち合わせ相手や議題に対してストレスを感じているんですよ。嫌ってことですよね」って言われているのと一緒ですよね。

確かに、そんなその打ち合わせ参加者と相性が良いとは思っていなかったけど、数値でも後押しされたとしたら、次回から前向きに参加できなくないですか?

この場合、それらを知ることができて、良いことってありますかね。

私みたいな人間は、一旦こういったものを導入してしまうと、数字に完全に縛られちゃうんです。しかもネガの方に。

今日は睡眠の質が悪かった⇒今日は疲れやすいかもしれない。⇒あさイチからテンションがた落ち。

とか、

エネルギーレベルが低下している⇒今の俺はダメだ。⇒頭が回るわけないや。

とか。数値によってマインドコントロールされちゃうんですよ、きっと。なので、今のところ、購入予定はありません。

楽しく元気よく生きるための手段としてのデバイスなのに、それらの数字を上げることが目的になってしまって、主従が逆転してしまう予感がします。

カラオケは楽しく歌ってストレス発散するのが目的なのに、採点を導入した途端、楽しくなくなっちゃうってことに近いかもしれません。

すげー盛り上がって、楽しかったのに、スコアが68点。ビミョー、テンション下がるわーみたいな。まあ、そもそも私はカラオケにはいきませんが…

100年後に、「数字に縛られて幸せでなくなってしまった人類」をネタにした童話とか映画が作られていないと良いな、とか思ったり。まあないか。

ファクトで語れ!とか言っているくせに、この情報はファクトで語られたくない。矛盾を抱えている自分に気がついてしまいました。
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【今日のうねり】
言葉や数字に人間は縛られてしまうもの。
だからこそ、上手に使わなければ、幸せにならないこともある。
何のために、それをやっているのか?
目的と手段を取り違えないことが大事なのだ。