一冊の教科書、一人の脳内住人。

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令和4年1月10日  今日もクルクル通信1237号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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アインシュタインは、ニュートンのことを徹底的に学習して、ニュートンが考えることはすべて分かるという状態にまでなった。そうなって初めて、ニュートンの分からないことが分かるようになった。

これまで先人が残した考えの上に乗っかって、初めて新しいことが生まれる。

だから、徹底的に勉強しなきゃいけない。

「日本のロケット開発の父」と呼ばれる糸川英夫は、独創力とは何か?という話の中で、こんなことを言っていたそうです。

ブルブルしましたね、これを読んで。

それは修士1年の時に指導教官から、

「この研究は先行研究の何を埋めることになるのかね?それが分からないと研究にならないよ。たくさん先行研究を読み、自分の研究の意義を明らかにしてください。」

と言われ、それを実践したことを思い出したからでは、当然ありません。

それどころか、大学院初日に、研究者の道を諦めた私は、膨大な先行研究をほぼ読むこともなく、お願いベース?で論文審査を突破したクチでしたからね。

研究のことは全然わからないんですけども、私が考える”学び”の考え方とほぼ一致してからです。

英語の学習でも、クリティカルシンキングでも、商売の仕方でも、生き方でも、どんなことでも、”学ぶ”上で一番大事なことは、

一人の先人、一冊の教科書を丸ごと学ぶこと。

って思っていたからです。

言い方を変えれば、一人を完全にパクる(=完パク)をする、1冊の教科書を丸暗記する。ってことで、ここから”学び”がスタートすると思うんですよね。

受験勉強でもそうですが、いくつもの教科書に手を出すのではなく、1冊丸ごと暗記するぐらいやるやりきる。

これがまずは起点になるんですよね。

って、受験生時代の私は、あれもこれもな人間だったので、これは、某国立大学の全国模試で一位だった”受験の鬼”の友人の受け売りでもあるんですが。

なぜ一つなのか?と言えば、世の中で販売されている教科書(参考書)は、丸暗記したら、その分野を習得できるように、作られているはず。と考えた方が良いからです。

じゃなければ、出版されないはずですからね。

一つの分野で、膨大な書籍が発売されているのは、その著者によって、言葉の使い方や解説の仕方、学ぶ順番やアプローチなどがまるで異なっているから。著者によって、「こうすれば、学びやすい、学びが深まる」という理解が異なり、その整理の仕方と読者との相性があるからだと思います。

同じことを、別の言葉で説明されているもので、同時に学習をすることって、危ないと思うんですよね。

「あれ、この本で書いてあったこのことと、あの本で書かれていることって微妙に違うんだけど、どっちが正しいんだっけ?」

って、脳内での混乱、コンフリクトが起こり、結果、学びが身に付かないからです。

複数のものに同じ手を出すリスクはここにあるのではないか?って思うんです。

だったら、一つを徹底的に学習し、暗記してしまう。完パクしてしまう。

そうやって、一つの言語体系で、一つの分野を理解してから、別の言語体系で書かれた教科書に手を出す。これの方が明らかに良いんですよね。

一冊暗記したのちに、二冊目を読むのは、同じ二冊目を読むのでも、同時に読んでいる時とは全く違うことが起こります。

「この話って、あの教科書に書いてあったあのことだな。これは、こういう解釈もできるのね」って、自分の理解がブーストされるんですよね。

新しい概念や知識に出会ったのであれば、その教科書を上書きしていけば良いだけです。これだって、理解のブーストです。

あれもこれもやり散らかして、お金ばかりかかって、中途半端になるくらいなら、一つのことを徹底的に学び倒して、一つ言語体系で理解してしまう。

これの方が圧倒的にリーズナブルだと思うんですよね。

もちろん、これは仕事も同じです。

例えば、直上の先輩・上司の行為を口癖や立ち振る舞いも含めて徹底的にパクって、実践するんです。『バケモノの子』の九太ばりに、やるんです。

それを続けていると、ある時から、「この人だったらどう考えるんだろう?きっと、こうするだろうから、それをやってみよう」という思考が生まれ、実際にそれで行動してみると、成果が出るようになるんです。

その喜びが、報酬となって、さらに神経回路が強化されて、よりパクるようにもなるんです。

この場合は、教科書を丸暗記をするというよりは、先輩に”脳内の住人”になってもらう。ということかもしれません。

まずは一つの系をまるッと自分にインストールしてしまう。

これが学びの起点であり、独創力の起点でもあるのです。

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【今日のうねり】
一冊の教科書、一人の脳内住人。
これを自らにインストールする、これが学びの起点となるのだ。複数同時に中途半端では意味がない、一つを徹底的に身に着ける。
一度身に着けた、これと、後に出会うことを照らし合わせるからこそ、学びがブーストされていくのだ。