トイレの”おばさん”登場!!

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令和4年1月13日  今日もクルクル通信1240号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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リーダーシップとは”影響力”である。ソニー創業者の井深大さんは仰っていたそうです。

具体的にどんな話から、これについて語ったのか?

引退後の井深さんの講演で、リーダーシップについて1時間ほど話をしたことがあったそうです。ところが、終了後、一人の女性が手を挙げて、

「失礼ですが、いまのお話はよく分かりませんでした。私のような主婦にでも分かるように話をしてくれませんか」とお願いをし、これに対して井深さんは、ニコッと笑って、次のような話をされたらしいです。(司会は大慌てだったようですが…さぞ、変な汗が出たことでしょう)

ソニーの社長時代、最新鋭の設備を備えた厚木工場ができ、世界中から大勢の見学者が来ていたのだが、トイレの落書きが消えないという問題があった。

「会社の恥だから」と何度もなくすように指示を出すものの、一向になくならず、諦めていたところ、ある時、ピタッとなくなった。

その理由を工場長に聞くと、パートのトイレ掃除のおばさんが、蒲鉾の板二、三枚に、「落書きをしないでください、ここは私の神聖な職場です」とトイレに貼ったからだった、ということが分かった。

この話をした上で、井深さんは、
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リーダーシップと上から下への指導力、統率力だと考えていましたが、誤りだと分かったんです。以来私はリーダーシップを〝影響力〟と言うようにしました
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と仰ったそうなんです。

社長や工場長が、どんなにトイレに落書きをするなと指示を出しても、それがなくならなかった。にもかかわらず、パートのトイレ掃除のおばさんが、蒲鉾の板二、三枚に、「落書きをしないでください、ここは私の神聖な職場です」とトイレに貼っただけで、落書きがピタッとなくなったということは、

リーダーシップとは、指導力や統率力ではなく、影響力だ。

という話ですよね。

井深さん、”示唆力”が半端ないっす!って、当たり前か。

この話は、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』という書籍で、はとバスの元社長、宮端清次さんが紹介していたものです。彼は、実際にこの現場に居合わせていたそうですが、この話を紹介しつつ、彼は次のように語っていました。
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リーダーシップとは上から下への指導力、統率力が基本にある、それは否定しません。けれども自分を中心として、上司、部下、同僚、関係団体……その矢印の向きは常に上下左右なんです。

だから上司を動かせない人に部下を動かすことはできません。上司を動かせる人であって、初めて部下を動かすことができ、同僚や関係団体を動かせる人であって、初めて物事を動かすことができるんです。

よきリーダーとはよきコミュニケーターであり、人を動かす影響力を持った人を言うのではないでしょうか。

リーダーシップとは時と場合によって様々に変化していく。固定的なものではありません。

戦場においては時に中隊長よりも、下士官のほうが力を持つことがある。ヘッドシップとリーダーシップは別ものです。

あの便所においてはパートのおばさんこそがリーダーだった。そうやって自分が望む方向へ、相手の態度なり行動なりが変容することによって初めてリーダーシップが成り立つのです。
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』1月11日より抜粋
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本のタイトル通り、まさに心が熱くなる話で、今日はここで終了!でも、良いのですが、さすがにこれでは引用で終わってしまうので、”トイレのおばさん”の次は、”トイレのおじさん”にご登場頂くことにします。

今朝、トイレのおじさんは私にこんなことを言いました。

「「苦情学」や「失敗学」と呼ばれるものがあるだろ?お兄ちゃん、これを勉強した方が良いよ。」

「苦情学ですか?失敗関連の本は何冊か読んだことがありますけど。」

「そうだよ、苦情学。もう40年以上前だけどなぁ、サラリーマンだった頃に研修があったんだよ。三越の苦情担当の人でさ、本もあったんだけどな。俺は、この仕事をやるようになってから、本当に活きてるから、読みな」

その場でAmazonで検索するも当該書籍が見つからず、とりあえず類似書籍をクリック。

「苦情ってのはね、だいたい常識では考えられないところから来るわけよ。でもね、そこに大きなヒントがあったりするわけ。

ほら、昨日だったか、アクセルとブレーキを踏み間違えたという交通事故があっただろ!?あれだってそうだよ。お兄ちゃん、車運転するよな?

普通に車を運転してる人だったら、ブレーキとアクセルを踏み間違えることなんてないだろ。ブレーキペダルとアクセルペダルの段差もつけてるし、踏み心地も違うし、でも、これが起こっちゃうわけだよね。普通に考えたら分からないわけよ。

で、こういう時に、上の人から「どうしたらこういう事故が起こらなくなるのか?考えろ!」って、言われてからやっているようじゃダメ。

なぜ、こういうことが起こってしまうのか?自分で考え、行動する。これができなきゃ、仕事はできるようにならない。できる人、できていることだけを見たってダメ。できない人、できていないことこそ見なきゃ」

言われてからやる。という受け身の姿勢では、死ぬまで”モグラたたきゲーム”をやり続けることになっちゃいます。

そのゲームから脱したいのであれば、自ら課題を探し、その原因を突き止め、実際に改善をする。プロアクティブな姿勢が欠かせません。

それが、仕事力のアップにも繋がり、引いては、影響力というリーダーシップにも繋がっていくのです。
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【今日のうねり】
リーダーシップとは、統率力ではなく、影響力。立場の上下は関係ない。
それが持てるようになるには、自ら考え、行動していくしかない。
その上で大事なことは、常識では考えないこと。当たり前にヒントも課題も見つけることはできないのだから。