自分が弱みだと思っていたものが強みに変わる瞬間がある-全盲セーラー岩本光弘さんの話に触れて

全盲セーラーの岩本光弘さんの講演音源を聞きました。
「なぜこの人の話を今まで聞いたことがなかったのか!?この人の生きざまに触れたことがなかったのか!?」
と、後悔しそうになりました。
ただ、人生で今日が一番若いので、今このタイミングで岩本さんを知れたことに感謝したので、後悔はしていません笑

「すごい、凄すぎる」
話を聞いていて、ただただボキャ貧になりました。
言葉を失うとは、まさにこのこと
といった感じです。
岩本さんは、産まれた頃は視力があったのですが、先天性弱視のため、高校生の時に全盲になったそうです。その時は、自殺を試みたそうですが…
その後、サンディエゴ移住、結婚。その後子供を授かり、ヨットで太平洋横断にチャレンジした方です。
今年の4月に、全盲で世界初の無寄港太平洋横断を成功させた方です。

その岩本さんの講演を音源で聴いていたのですが、
これは本気でやばいです。
心の底から全ての人に聞いてもらいたいと思いました。
僕が聞いた音源はこちらです。

生きるということへの向き合い方を根本的に考えさせられます。
2時間半弱の音源で、あまりに素晴らしすぎて、学びや気づきが多すぎで、まだ聞き終わっていないのですが…第一弾としてブログを書いてしまいました。
今日は岩本さんの話の中から一つだけ、メンタルイメージについて書きます。
メンタルイメージ
という言葉をご存知でしょうか?
私は生まれて初めて聞きました。
これは今自分が置かれている状況、例えば、ヨットのキャビンにここにこれがある、トイレはあそこ。階段は何段あって、一つの高さはこれくらいなど…数々の情報を頭に叩き込み、自分で心の中に像(イメージ)を作り上げること。
のようです。
岩本さんの場合は、自分がいる空間では必ずそれを行うようです。
もちろん、最初は机に体をぶつけたり、階段で躓いたりといったこともあるようですが、一度メンタルイメージが出来上がれば、全く問題なくそこで行動が出来るようになるそうです。
当たり前ですが、目に頼ることなく行動ができるので、
例えば夜になると、目が見える(普通の)セーラーよりも圧倒的に行動ができるらしいです。
闇の中でもどこに何があるのか?と完全に分かっている(メンタルイメージがが出来上がっている)ので、素早く行動ができるとのことです。
これによって、例えば、闇夜のヨット上という状況になると、パラダイムは変わるそうです。即ち、
全盲の人は助けられる人から、助ける人にになる。
のだと。
自分が弱みだと思っていたものが強みに変わる瞬間がある
ということです。

この話を聞いて、すごいチープな自分の経験を思い出しました。
僕は、電通で初任配属された部署は、新入社員が通常配属されることがない、ものすごくマイナーな部署でした。
1年後に営業に異動になりましたが、1年間ほぼ残業したことがありませんでした。
同期はそれこそ朝から深夜まで、というか、徹夜で働いてるにも関わらず、そして、自分もそういった生活をするものだと思っていたにも関わらず、全く真逆の仕事。
なぜ自分はこんなことをしているのか?
なんでこんなに暇なのか?
不安と焦りを抱えながら会社に行っていました。
メディアでも営業でも、マーケでもクリエイティブでもなく、何か新しいことをやると言った、よくわからない部署。
でも、その時の経験や人間関係が生きてきて、
「本当にあそこにいて良かった」
と心から思えるようになったのは7,8年後。いや、もっと言うと、
電通を退社した今、一番そう思っているようにすら思います。
バチカン図書館の仕事に携わることができたのも、まさにこの時の経験があったからこそです。あの部署での経験がなかったら、
バチカン図書館と仕事を作ろうなんていうことなんて思いもしなかったでしょうから。

当時の不安は何から来たか?と言えば、
人と違う
普通でないこと
だったように思います。
でも、逆にそれがチャンスになる瞬間がある。
そして、実際にありました。
誰もがあるはずなのです。
でも、それは事後的にしかわかりません。もっと言えば、
事後的にそれに意味があったと思えるようにするには、そこで全力で生きるしかないのだと思います。

岩本さんのご経験に比べると、あまりにもチープすぎますけれども、
人と違う経験を、嘆いたり、悔やんだり、恨んだりするのではなく
それに全力で向き合う。
人と違うことをいかにラッキーだと解釈できるようになるのか?
すべての経験をプラスに変えようと思うのか?
その解釈力一つで人生は激変すると思うのです。
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人生には、自分の弱みが強みに変わる瞬間がある。
人と違うことが武器になることがある。
でも、全ての学びは事後的にしか分からないので、やっている時は気づきもしないのだ。
だから、そういった事象に出会った時は、それを嘆くでも、悔やんだりするのでもなく、
いつか必ずそれが生きる時が来る
と胸に刻んで、それを全力で生きることが大切だ。
人と違うことをいかにラッキーだと解釈できるようになるのか?
すべての経験をプラスに変えようと思うのか?
その解釈力一つで人生は激変するのだ。