“商売下手”?とんでもない。”商売上手”です。

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令和4年2月8日  今日もクルクル通信1266号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「中田さん、ちょっと折り入ってご相談なんですけど、〇〇のお菓子買うことできませんか?」

数日前、ある方からこんな相談を受けました。

〇〇といえば、会員制のお菓子屋さんで、”入手困難”で有名なお店です。

言うまでもなく、私は会員ではないですが、ゼロ回答というわけにも行かないので、トライするだけすることにしました。

会員っぽい(根拠なし)知人や、伝手のありそうな、友人に色々かけあってみると、ルートがある3人に辿り着くことができました。

ところが、驚くべきことに、【会員でも1年待ちでないと買えない】らしいんです。

一体全体お菓子で1年待ちってどういうこと?にわかに理解に苦しんだのですが、1年待ちでも欲しい人がいるんですが、恐ろしいですよね。

とはいえ、会員なら、ワンチャンあるんじゃないの?なんて思いつつも、3人が口々に言うので、さすがに白旗かなーと思っていたところ、ふと思い出したことがありました。

そういえば、トイレのおじさんが、「〇〇の社長が毎朝散歩してる」って言っていたことがあることを。

で、今朝。トイレのおじさんと毎朝犬の散歩をしているおじさんと話をしている時に、意を決して話を切り出してみました。

「つかぬことをお伺いしますが、〇〇のお菓子って、買うことできないですかね?会員だったりしないでしょうか?」

「いや、うちの妻は会員だよ。でも、いつ欲しいの?一年待ちだよ」

「そんなことよりさ、社長に直接相談してみなよ。何とかしてくれるかもしれないから。ちょうど、そろそろ来る時間だぞ」

時計を見てから、トイレの向こう側を覗き込むおじさん。

「ほーら、ちょうど来たぞ。山本さーん。」

なんと、社長が本当に歩いて来たようです。

「ちょっとさ、このお兄ちゃんが、お願いがあるみたいなんですよ」

「この方が藤井さんが前から言っていた方ね。」

トイレのおじさん=藤井さんということが発覚!

「おはようございます。どうも、はじめまして、中田と申します。この度はお目にかかれて光栄です。」

「藤井さんから話は聞いていましたよ。」

「友人から、是非、贈答品として、お店のお菓子を買いたいという依頼を受けておりまして…ご相談の余地ってございませんでしょうか?」

「いつも有難うございます。ただ、ご期待に沿えず申し訳ございませんが、1年ちょっと待ちとなっているんです。

来年分の予約を今年の1月7日に開始したのですが、夜まで回線がパンク状態だったそうです。今、スマホで、ずっとリダイヤルができるんですかね?こちらも困ってしまったんです。

来年以降の相談でしたら乗ることができると思いますので、またご連絡をください。」

「承知しました。こちらこそご無理を申し上げ、失礼をしました。ただ、会員にならないと購入ができないんですよね?私は会員ではなく…」

「そうでしたか。お名刺ありますか?私の方で登録しておきますから、2,3日経ったら、お名刺に書いてある電話番号からお店に連絡し、担当の者に相談をしてみてください。

“商売下手”で申し訳ありません。」

帽子を取って、深々と頭を下げてくれました。

「こちらこそ、有難うございます。」

「いやいや、藤井さんの紹介だからね。私は、何よりこの人を信頼しているから」

そのまま社長とご自宅の前まで散歩をご一緒させて頂きました。その気さくにびっくりですよ、こっちは。

道中で、社長は、

「いやねー、私は藤井さんとは20年の付き合いだけどね、仕事に、惚れ込んでいるんですよ。本当に仕事が丁寧なんですよね。彼は」

って、仰っていました。

やっぱり見ている人は、見ているんですよね。

どうやら、このまま、知人からのリクエストには応えることができなそうではありますが、あの時、「伝手がないので、買えません」とゼロ回答をしていたら、今日の出会いは生まれなかったことは間違いありません。

何でも行動するに限りますね。

それにしても、お菓子で1年待ち、って一体どんな商売?無敵すぎですよね?

でも、今日はそのことよりも、

私なんぞの若輩者に、わざわざ帽子を取って、汗で湿った白髪の頭を深々と下げながら、「商売下手ですいません。」と言ってくださった、あの社長の姿ですよ。

脳裏に焼き付いちゃっています。

こういう人を”商売上手”って言うんですよね。
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【今日のうねり】
商売上手ってのは、一視同仁ができる人を言うのだ。
ゼロ回答。ダメ絶対。そこで思考も行動も閉じてしまうのだから。それでは進歩がないのだ。