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令和4年4月16日 今日もクルクル通信1333号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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ステテコをこよなく愛しています。
今でこそGWが開けたあたりから、ユニクロが堂々と広告を出す、ステテコですが、今から15年以上前、私が毎日スーツを着るようになった頃には、履いてる人なんてほぼいませんでした。
結婚式の出し物(裸芸)の準備のために控室で、スーツを脱ぐと、「なんだ、ジジイ。ステテコか。まあジジイだから仕方ないか」と、大学部活同期と大笑いされたこともありましたからね。(大学部活のあだ名はジジイです)
そもそも、ステテコを着るきっかけは、「汗で生地がダメになるし、ステテコを履いた方が涼しい。これは基本だから」くらいのことを、祖父母から呉服屋を引き継いだ叔父から言われたことです。
世の中では非常識だったかもしれませんが、生地にかかわる人間にとっては、常識のようです。
あの日以来、スーツを着るときは100%ステテコを履いています。
余談ですが、スーツを着てなくとも、冬場は毎日履いていますw温かいですからね。冷え性の私には欠かせません。
一般的なステテコの使い方と違うところがあるとしたら、私はこれをパンツ代わりに履いているというところでしょうか。
超余談ですが、愛用しているのは、グンゼのSEEKです。シャツの下の下着もSEEK。もちろん色はカーキの一択。透けないですからね。社会人以来、これしか着たことがありません。
ご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非。ステテコは、ひざ下丈の一択です。だって、一番汗をかく、膝裏がカバーされなきゃ意味ないですからね。
さて、昨日は、1ヶ月ぐらい季節が逆戻りをしたような寒さでしたから、ステテコを履いていました。
帰宅後、ズボンを脱いで、ステテコイチ(要するに、パンイチ。パンツ一丁。)で歯ブラシをしながら、ケツをポリポリ掻こうとした瞬間、指先に地肌を触る感触がありました。
「えっ、破れてる?」その周辺を触ってみると、ところどころ、地肌に触れるスポットを発見しました。
実際に脱いで確認してみれば、腰骨とケツの間。ちょうど仙骨の辺りに、虫喰い穴が縦一列にできていました。大小10個くらいはあったでしょうか。
「うちの自慢は細めのちぢれ麺です!」と謳うラーメン屋があっても不思議がないような、縮れた細い線がいくつもありました。
あれは、社会時二年目の初夏。営業に異動して間もなく発生した、社内の引っ越しのことです。
今では完全アウト?かもしれませんが、当時の電通は、先輩の引越し荷物を運ぶのは下っ端の仕事でした。まあ、実務で何一つ貢献ができないんだから、引っ越しは、数少ない貢献の場とも言えますからね。
先輩のデスク付近にある段ボールを屈んで、持ち上げ、引っ越し先に持っていき、再び屈んで置く。
これ、何が入っているんですか?ってツッコミを入れたくなるようなクソ重い段ボールを含めて、30個くらいは運んだような気がします。
私の認識が甘かった。と言えばそれまでなのですが、引っ越し業務に勤しむことになろうとは想定していなかった私は、その日、ビームスで買ったばかりのスーツを着て行っていました。
汗だくになりながら、引っ越しを完了し、昼を食べに行こうと、エレベーターに乗った時です。後方から、クスクスと笑い声が聞こえ、振り返ってみると、
腰からケツにかけて、キレイに縫い目が裂け、そこからパンツが丸見えになっている姿が鏡に映っていました。
慌ててデスクに戻り、ガムテープで応急処置をするものの、いや、応急処置にすらなっていない!wむしろその姿の方がウケるのか?笑いながら写メを取る先輩をいました。
それを見た、当時のボスは、その笑い転げる先輩に
「お前、何笑ってんだ。一生懸命引越しをやったって証拠じゃねーか。」
「中田、今すぐ、駅前のコナカに行って、ズボンを買ってこい。」
(再び、先輩の方に向かって)
「金は、お前が払ってやれよ。当然だろ」
と言いました。あまりにかっこよさに、今でも覚えています。
「レシート持ってこい」といった先輩が、支払ってくれなかったことも併せて覚えていますがw(支払ってくれなかったというよりは、忘れていただけだとも思いますが…)
当時の周りの全ての先輩が、「俺の引っ越しの荷物を持っていけ」という人ではなかったですが、他にできることもなかった私は、頼まれていない先輩にも、「運びますよ」と提案をし、「ごめんね、ありがとう。気が利くね」と感謝もされました。
私は「気が利く」としばしば言われますが、気が利くor気が利かないというのは、こういう「ほんの僅かな一手間の積み重ね」のではないか?と考えています。その一手間って、何も難しいことではない。とも。
例えば、靴を脱いだら揃える。という行為も、履くときに履きやすい。ので、自分に対して、気を利かせている。と言えそうです。もちろん玄関の景観が良くなるということはありますが。
服を脱いだら畳んでおく。これも同じでしょう。着る時に着やすいですからね。
トイレを使用したら、蓋を閉めるはどうでしょうか。次に使用する人が、蓋を開けるという一手間が逆に発生するかもしれませんが、使う人の気分が良いという点においては、次の使う人に対して、気を利かせている。とも言えそうです。
洗面所を使用した後に水が跳ねていたら、水をふき取っておく。のも、次の人への気遣いですよね。
カウンターだけのラーメン屋で、ラーメンを食べた後に、丼をカウンターに下げる。カウンターの上に置いてあるダスターで、自分の食べたスペースをふく。
これも、一手間を加えることで、お店の方の片付ける手間を省いていることになりますし、次に席に座る人が気持ちよく食事ができるように、気を利かせていることになりますよね。
会食の前日にリマインドでメールを送ることも、そうですよね。
参加者は、明日の会食の場所は?時間は?最寄り駅は?駅から近いのか?遠いのか?などの情報を必ず自分で確認しますからね。
それを想定して、情報提供してあげることは、自分にとっては手間かもしれませんが、参加者の一手間を減らしていることになります。これも気が利いている行為です。
このように考えれば「気が利く」というのは、
【相手の一手間を想像して先回りして行動すること】
と言えそうです。
でも、幼いころに親に口酸っぱく言われた、
靴を揃えろ。服を畳め。起きたら布団を畳め。食事が終わったら、食器は下げろ。
というような、躾を徹底すること。これの積み重ねの産物でしかないようにも思うのです。
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【今日のうねり】
気が利くとは、【相手の一手間を想像して先回りして行動できるかどうか?で決まる。
何も難しいことではない。親から口酸っぱく言われた躾を徹底するだけ、かなりの水準できるようになるのだから。