お料理だって、情報戦

==========
令和4年5月13日  今日もクルクル通信1360号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
==========

「こちらはヒレカツになります。自家製のたまり醤油ソースと、タスマニア産のマスタードで、味付けしております。お召し上がりください」

タスマニア産マスタード?タスマニアって、どこ?南の方?オーストラリアあたり?

私は、ここで止まってしまいました。

はて、マスタードでタスマニア?そこが関連性が全く分からなかったからです。

例えば、同じヒレでも、ヒレステーキが出てきて、

「最初はそのままで。その後は、そこのヒマラヤの岩塩で召し上がって下さい」

とか、

「お肉の甘みを引き出す、ゲランドの塩で合わせてください」

とか、言ってくれれば、耳馴染みがあるので、「良い塩なのね」ってことも分かります。

あるいは、喫茶店で、パンケーキを注文して、

「蜂蜜はマヌカハニーを使っております。」

とか言われれば、「えっ、パンケーキで、マヌカハニー?すごくね?」ってテンションが上がります。って、注文したことないですけどw

要は何かって言うと、タスマニア産のマスタード。その価値、有難さが分からなかったってことです。

タスマニアといえば、タスマニアデビルか、タスマニアタイガーくらいしか頭に浮かばないですもん。食品で言えば、サーモンくらいでしょうか。

でも、「タスマニアマスタード」でググってみると、出てきました。

「一流のシェフ達に愛される大自然の手作りの無添加マスタード」だと。

でも、知りません。知らないからこそ、その有難さが分かりません。

これが常識”の話で、私が知らないだけであれば、「そんなことも、知らないんですか?」って話です。でも、少なくともテーブルを囲んだ男4人は、誰も知りませんでした。

ちなみに、今朝、会話をした妻も知らなかったようです、「自家製マスタードでよくない?」って言っていましたからw

せっかくなのに、もったいない。

価値があるものであるならば、「価値があるもの」と分からせる、伝える。これって、提供側の仕事だと思うんですよね。

ヨコ文字で言えば、「アカウンタビリティー」。日本語で言えば、「説明責任」。

きっと、このタスマニアマスタードは一言加えるだけ、まるで別物になっていたと思うんです。

「こちらはヒレカツになります。自家製のたまり醤油ソースと、タスマニア産のマスタードで、味付けしております。

タスマニア産マスタードってご存じですか?「無添加」「無塩」の手作りマスタード。お肉との相性が非常に良いので、合わせてご賞味ください」

これだけで、こちらはテンションが上がる。

なんなら、「日本のホテル、高給フレンチ、イタリアンから和食でも使われている一品なんです。」なんて付け加えた際には、

そのマスタードが「良いもの。美味いもの。価値があるもの」だと勝手に思い込んでしまう。

食べる前からゲタを履いた状態になるので、実際に美味いと「美味いが倍増」しまいます。

「1982年のブルゴーニュをご用意しました。1982年は10年に一度の当たり年。”グレートビンテージ”とも言われています。」

なんて言われたら、仮に、それが美味いと思わなくても、「美味い」と感じてしまうwこれと一緒です。

料理は舌で味わうものですが、脳に依存している部分がかなり大きい。だから、事前情報の与え方も大事。てか、それで大方決まる場合も多いのではないでしょうか。

全部が全部、「これは〇〇産です」とか「入手困難なものです」ってゴリゴリ”ありがたがらされても”それはそれで引いてしまいますけどね。少なくとも、私の好みではありませんw

どの情報をどう出すのか?いつ出すのか?

そもそも、何を出すのか?出さないのか?

情報伝達の内容・順番は、よくよく考える必要がある。

もちろん、これは料理に限らず、全ての”プレゼンテーション”において大事なことですよね。

確かに美味いヒレカツサンドを頬張って、そんなことを考えました。
*****
【今日のうねり】
情報をいつ、どのように出すのか?
それが事後の行動に大きな影響を与える。時に決定打になることもあるだろう。
だからこそ、全てのプレゼンテーションにおいて、情報設計は大事なことなのだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA