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令和4年6月21日 今日もクルクル通信1398号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「エクスペリエンスド・ワン」
サッカー界の現代の名将の一人ジョゼ・モウリーニョは、2020年のインタビューで、自らのことをこう称しています。
「自分は、非常に経験豊富な存在だ。基本的に、いまサッカーで自分に起きていることはすべて既視感がある。というのも、かつて自分に起きた出来事だから。」
という意味のようですが、
仮に新しい事態に直面したとしても、過去の経験の組み合わせで対処できる。
という、勝手な超訳をしています。
90分間局面が変わり続ける、サッカーにおいて、このように断言できるのが彼の魅力であり、”らしさ”だと思いますが、
サッカーほどの流動性はないものの、事態が変化し続ける、仕事においても、大抵のことは、過去の経験の組み合わせで対処できるのではないでしょうか。
というのが今日の話です。
仕事において、確かに、過去と全く同じことが起こることはないですが、登場人物やタイミング、個別具体の内容は、バラバラであったとしても、一歩引いて見ると、過去経験してきたものと同じ。
そんなことが多々あると思うんです。仮にそうだとしたら、
「〇〇な時は、××と対処するとうまくいく」という解法の型をいくつ収集できるのか?
自分の引き出しに入れておけるのか?
それを適切に引き出せるのか?
が、能力に繋がると言えるでしょう。例えば、
事故を起こしてしまったら、謝りの型。お願いをするならお願いの型。価格の交渉をするなら交渉の型。
他にもメールの書き型。スケジュール調整の型などもありますよね。基本的には全て型がある。型が必要なのは、『鬼殺隊』だけじゃないんですw
なので、まずは、一対一の関係における、基本的な型をきちんと身に着ける。ここが出発点になると言えます。
各種型の基本がパッケージとして引き出しに入っていれば、一対一の状況においては、新しい事象が起こったとしても、ほとんどのことは、突破できるはずです。
型が一つあれば、登場人物が2人以上になったとしても、対応ができます。やることは変わりませんから。
人数が増えると、変わることは、どの順番でお願いをするのか?という順番という要素が加わってくることです。
でも、これも、順番の決め方。言い方を変えれば、優先順位を決め”型”を一つ持っていれば、これと組み合わせることで対処ができます。
もちろん、登場人物が増えれば増えるほど、複雑になっていきますが、一つ一つを分解して、それらに対して、基本の型を組み合わせて行くことでで突破ができるのです。
だとすれば、大事なことは、意識的に型を収集すること。あるいは、既に自分の中に型を意識することです。
一方、それなりに経験を積んでくれば、誰もが自分の型を持っているはずです。ただ、それを無意識で使っているのか?あるいは、意識して使っているのか?では、まるで別物になるんですよね。
無意識で何となくでやっているとすると、再現性が低くなってしまいますから。プロフェッショナルはコンスタントに成果を上げ続けなければなりませんから、再現性は欠かせません。
「流水算」の解き方を知らなくても、何度か”まぐれ”で解けることはあるでしょう。でも、フォーマット化された、解き方を知っていれば、正答率も、解く時間も圧倒的に高めることができますよね。それと一緒です。
とは言いながら、「流水算」の解き方を暗記していないんですけどもww
なので、まずは、先人が作った型を先に覚えてしまう。それを、自分の引き出し入れて、速く出せる状態にしておく。そうすれば、
新しい事象に出会った時に、考えることは、
どうすればよいのか?ではなく、どれを使えばよいのか?
になります。
マイナスのネジを見た時に、道具箱にドライバーという解法の型が入っていれば、迷うことなく、これを取り出し、ラクラクとネジを固定することができます。
でも、なかったら、どうすればこれを固定することができるのか?から考えなきゃいけない。
そんなことをやっていたら、何年かかるか分かりませんよね。てか、一生できない可能性だってあります。
まずは、仕事の道具箱に、基本的な工具をとっとと取り揃える。
そして、その工具をどんどん使う。失敗もしながら、道具の使い方を覚え、使えるようにしていく。
これを積み重ねて行けば、結果的に、再現性も精度も高く、成果を出せるようになるんです。
「エクスペリエンスド・ワン」を目指して、型を集めていきましょう。
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【今日のうねり】
ビジネスにおいて、成果を上げるために大事なことは型を収集すること。型を道具箱にいくつ入れることができるのか?だ。
工具を取り揃え、それの使い方を覚える。
それが出来ていれば、応用問題が出て来ても解ける。
応用は基本の組み合わせなのだから。
基本の型を覚える。ここから始めるのだ。