経験を積めば積むほどよいアウトプットが出せるのか!?

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令和4年6月24日  今日もクルクル通信1401号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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経験を積めば積むほどよいアウトプットが出せるようになるもの。

そう思っていましたが、必ずしもそうでもないのかもしれません。普通に考えたら、あり得ない気もするんですが…

そんなこともない。そう思わざるを得ない出来事がありました。

『第三の時効』を読んで以来、どハマりしている、横山秀夫。彼の処女作である、『ルパンの消息』。これがめちゃめちゃ面白かったんですわ。

先日、たまたま実家の近くのブックオフで、これが最新作の『ノースライト』と並んでいたんです。

散歩中だったので、財布を持っておらず、一旦帰宅。その後、お店に行くと、お目当ての『ノースライト』がない。一瞬目を疑いました。

内心「どうせ処女作でしょ?」なんて思い、手に取るのをためらったのですが、わざわざ財布を取りに帰ったわけだし、面白くなければやめれば良いだけなので、購入しました。

でも、この先入観が大間違い。読み始めたが最後。ページを捲る手が止まりませんでした。

本作品は、いわゆる長編長編推理小説です。私は推理小説ファンではないので、この犯罪が果たして本当に可能なのか?トリックに無理がないのか?といったことまでは分かりません。

中には、「これは無理っしょ?」とか、「やや強引でしょ?」なんてケチをつける人がいるのかもしれませんが、

「そんなの関係ねえ。」

読者を作品の中に引きずり込み、始まりから終わりまで読ませきる。エンターテイメント作品としての完成度は圧倒的でした。

D県警シリーズ、F県警シリーズ、臨場シリーズなど、メインどころは読破いたしましたが、後年の作品よりも、私にとっては、面白かったです。横山さんには大変失礼な話かもしれませんが…

今のところ、上記の『第三の時効』と『ルパンの消息』が双璧です。どちらも文句なく面白いです。

もちろん、後年の作品の方が優れている部分は沢山あるとは思います。例えば、描写力。人間の内面は後年の方がよく描けているように感じます。グッとくる。ただ、そもそも、著者がそちらにウエイトを置いている可能性もありますが。

でも、処女作の『ルパンの消息』の方が面白い。面白いと言いますか、”勢い”を感じたんです。

本来であれば、人は経験を積めば積むほどアウトプットの質は上がるはず。でも、そうでもないことが目の前にあった。では、なぜ、こんなことが起こりうるのか?

本作品は、著者が新聞記者時代に書いたものらしいんですよね。

なので、「憧れだった作家になりたい!」(本人に聞いたわけではないですがw)というエネルギーの全てが込められていたからではないか?

文字通り、人生を賭けた渾身の一作。本人にとっての乾坤一擲の大一番だったのではないか。このエネルギーは、最初の作品にしか込めることができないのではないか?

そんなことを思ったんです。

もちろん、エネルギーだけで作品が書けるわけではないですし、後年の作品の方が優れている作家や音楽家、映画監督は沢山います。

でも、一方で、同じように、一作品だけしか世に出していない。メガヒットが処女作だけという方も沢山います。

それが「良いとか悪い」とかという話ではなく、一発目にしか込めることができないエネルギーというのもがあって、それが創作には大いなる影響を与えうるのではないか。って思うんです。

同時に、世に出るには、その一回限りのエネルギーで、チャンスをつかみ切るしかないかもしれないですね。

こんな仮説を持ったがゆえに、言い換えれば、「若さゆえエネルギーvs経験から生み出されるテクニック 勝つのはどっち!?」を検証するために彼の最新作である『ノースライト』に着手してしまいましたw

数日後、また同じブックオフに行ったら、入荷されていました。人気商品ってことですな。

検証結果は、また後日レポートさせて頂きます。
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【今日のうねり】
処女作、ホントの最初にしか込めることができないエネルギーというものがあるのではないか。
だとすれば、それでチャンスをつかみ切るしかないのかもしれない。
そのエネルギーはたった一度しか使えないのだから。

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